X League
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解説記事

アズワンブラックイーグルス VS 阪急ブルーインズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
アズワンブラックイーグルス 13 10 7 7 37
阪急ブルーインズ 0 0 0 0 0

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上昇アズワンが完封圧勝劇で阪急を一蹴!

 XリーグWESTの開幕戦。アズワンブラックイーグルスと阪急ブルーインズの一戦は、攻守の戦力が充実してきているアズワンが終始ゲームを支配。この一戦に必勝を期していた阪急の挑戦を退けた。

 アズワンバックフィールド陣の大爆発だった。QBはパスの夏目、オプションの松本、好調の杉谷の3枚を巧みに使い分け、RB陣は、主将RB山本を筆頭に、RB丹野、長谷、朴木らが駆けめぐる。レシーバー陣もWR藤縄、道角、白数が役割をきっちりこなし、終わってみれば37−0の完勝劇。
 「夕べは緊張して眠れなかった」と、打ち明ける義政監督もこれでようやく眠れることだろう。

 試合はアズワンのビッグプレーで幕を開けた。
 阪急の蹴ったWEST開幕のキックオフを、KRに入ったアズワンRB長谷が自陣10ヤード付近でキャッチすると、そのまま快足を飛ばして90ヤードリターンTD。幸先のいいスタートを切る。

 さらに第1Qの6分頃、阪急QB一ツ橋のパスを、アズワンDB伏谷がインターセプト。このオフェンスはパントに追い込まれるものの、パントのボールを阪急のPR五島がこぼし、アズワンのWR藤縄が確保。ゴール前10ヤードと絶好の得点機を得る。
 ここはRB山本、長谷とキャリーして、最後はRB丹野が飛び込んでTD。TFPのキックは外れたものの、13−0と試合を優位に進める。
 「キッキングゲームのミスが痛かった」(阪急・廣見ヘッドコーチ)。阪急はディフェンス陣が要所で踏ん張っていただけに、この自軍のミスから奪われた2TDが試合の流れを決定的にした。

 第2Qのアズワン、自陣43ヤードからのオフェンス。RB山本のパワフルなランをきっかけに、QB夏目、松本が交互にQBキープで連続ダウン更新。ゴール前30ヤードからQB夏目がWR藤縄にTDパスを投げ込み、20−0。
 前半終了間際にも、LB九野のインターセプトをK丹野の46ヤードFGで得点に結びつけ、23−0で折り返す。

 なんとか追いつきたい阪急。時折、エースRB井岡の豪快な走りでダウンを更新するが、その後のオフェンスがつながらない。
 アズワンは、後半より今季好調のQB杉谷が登場。状況によってQB松本の「ワンポイントオプション」を交えながら、丁寧にドライブを続ける中、RB山本の34ヤード独走ランが飛び出す。
 一気に敵陣19ヤードの得点圏にはいると、RB長谷のドロープレー一閃、30−0となるTDが決まり、試合にほぼ決着をつけた。

 阪急もKR井岡のビッグリターンをきっかけに、敵陣24ヤードと陣地を進めるが、アズワンLB奈良、馬島らが連続QBサックで断ち切り、得点には至らなかった。
 第4Q終盤には、QB杉谷からWR白数へのTDパスでアズワンが加点。結局ファイナルスコア37−0で、アズワンが快勝発進した。

 めまぐるしくスイッチするQB。相手に的を絞らせないというオフェンスが功を奏したようだ。「これからもQB3人の特長を生かしたオフェンスをやっていく。特にQB夏目がオフェンス全体を引っ張っていってくれるので安心」と、義政監督。
 「これでようやく上(松下電工、アサヒ飲料)に挑戦するスタートラインに立った」とLB奈良。悲願のFINAL6出場へ、いよいよ期待が膨らむ。




 
 
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