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解説記事

内外電機マーヴィーズ VS 阪急ブルーインズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
内外電機マーヴィーズ 7 0 13 3 23
阪急ブルーインズ 0 0 0 0 0

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サバイバルマッチ第1ラウンドは内外電機が初勝利!

 ここまで2連敗同士、内外電機マーヴィーズと阪急ブルーインズが対戦した。
 ここで1勝しておけば入替戦出場を免れる可能性が大きくなるだけに、ともに絶対負けられない1戦だ。

 まず先制したのは新人QB宇渡をスタートで起用した内外電機。
 自陣30ヤードからそのQB宇渡のロールからのQBキープ、そしてRB小田の右オープンプレーで敵陣28ヤードに攻め込んだ。
 ここからRB山崎の中央へのラン、再びRB小田の左オープンへのラン、QB宇渡の右ロールからのQBキープ、RB光山の中央へのラン、そしてRB小田が中央と、徹底したランオフェンスで前進し続け、ゴール前5ヤードと迫る。最後もRB小田がエンドゾーンをめがけて走り続け、中央に飛び込んでTDした。

 対する阪急はその直後のキックオフでKR五島が45ヤードのビッグリターンを見せる。何とか追いつきたい阪急もテンポよくオフェンスを展開する。
 敵陣43ヤードよりRB井岡のドロー、QB橋本がロールからのキープ、オプションからキープ、QBカウンターなどで前進する。またRB井岡が12ヤードを力強く走るなどしてゴール前6ヤードまで迫った。
 ここからショットガン隊形をとったり、パスを試みるなどするが決め手とはならず、最後はFGを選択。しかしK乗常のキックは届かず無得点に終わった。

 また阪急はDB向のインターセプトで得た敵陣39ヤードからのオフェンスも、パスは失敗、ランでも前進することができず、結局前半を7−0で折り返した。

 先制点を奪った後、オフェンスが手詰まりとなっていた内外電機は、後半2シリーズ目からQB寺尾を起用。この采配がずばりと当たる。
 自陣5ヤードから、RB梅田が中央をすり抜け80ヤードを走り一気に陣地を挽回。ゴール前14ヤードからはRB小田のオープン、そしてオフタックルへの力強い走りでTDを決めて、TFPのキックは失敗するものの、13−0とリードを広げた。

 また内外電機はLB平山のインターセプトで得たチャンスでも、QB寺尾が積極的に持って走り、エンドゾーンまで持ち込むなど、完全に流れを引き寄せ20−0。
 オフェンスの手を緩めない内外電機は、第4Q10分40秒にもK阪本が37ヤードのFGを決めるなど、接戦が予想された試合を圧勝で終え、今季初勝利をあげた。

 少ないチャンスを確実にものにした内外電機に対し、相手のミスなどで敵陣奥深くまで攻め込みながら無得点に終わった阪急。
 内外電機の野村ヘッドコーチは「ほんまに勝ててよかった。阪急のオフェンスもこれまでと違うパターンで攻めて来たので手こずりましたが、ディフェンスはきっちりアジャストして、よく踏ん張った。この勢いに乗って残り2試合にも勝って、目標である3勝を達成したい」と、ホッとした表情で話す。

 一方の阪急の廣見ヘッドコーチは「前半は歯車がかみあっていたのに。オフェンスがTDをとることができず、ディフェンスがシビれを切らすという阪急の弱さが出ました。この試合を実質、入替戦出場を決める試合だと意識して取り組んだが、決め手がないままに終わった」と厳しい表情。入替戦回避へ向け、立て直しを誓っていた。




 
 
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