X League
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解説記事

松下電工インパルス VS アズワンブラックイーグルス
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
松下電工インパルス 7 3 14 14 38
アズワンブラックイーグルス 0 0 0 0 0

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Xリーグ新記録の4連続完封試合。松下電工が圧勝。

 勝てば5年連続のFINAL6出場が決まる松下電工インパルスと、負ければ目標としていたFINAL6出場の夢が途絶えてしまうアズワンブラックイーグルスが対戦した。

 松下電工が強い。その強さの99%をしめるのは、ここまでXリーグ記録タイとなる3試合連続完封をやってのけたディフェンス陣なのだ。
 そして、今季ダークホース的な存在としてFINAL6出場を目指したアズワンに対してもその強さは変わることなく、いやこれまで以上に力強さを見せる試合となった。

 松下電工の立ち上がり、キックオフされたボールをKR樫野が55ヤードのビッグリターンを見せ、敵陣35ヤードからオフェンスを開始。
 ランやパスでダウンを更新し、ゴール前8ヤードまで迫ったが、QB高橋(幸)から後ろ方向のパスを受けたRB石野がファンブル。これをアズワンLB夏山に押さえられ、ターンオーバーを奪われる。
 しかし悪くなりかけたムードにも、松下電工の強力ディフェンス陣は全く関係なく、DL脇坂、LB東らの活躍で、アズワンの先発QBの松本のオプションプレーに襲いかかる。
 そうして味方オフェンスに敵陣37ヤードからの攻撃権を与え、先制点を待った。

 その松下電工オフェンス。QB高橋(幸)からWR塚崎へのパスが2度決まり、ゴール前8ヤード。ここからRB石野、粳田のランを挟んで、最後はTE霊山へのパスが決まり、先制TDを奪う。

 その後、アズワンはフィールドポジションが悪い中でのオフェンスを強いられる。
 さらに松下電工のDL脇坂、山中、そしてLB東らが、出足鋭くQBやRBに襲いかかり、ダウン更新どころか、前進することすらままならない。
 松下電工は、前半終了間際にK太田が今度は35ヤードのFGを決め、10−0で折り返した。

 後半、気持ちを入れ替えて追い上げたいアズワンに、またもや松下電工のディフェンスが襲いかかった。
 後半最初のプレーで、RB長谷が強烈なタックルを受けボールをファンブルし、松下電工がまたもや敵陣25ヤードから攻撃権を得る。
 ここもRB石野、粳田、小林がさらに前進させ、最後はRB石野が6ヤードを走り抜けTD、17−0とリードを広げた。

 なんとか流れを変えたいアズワンはベテランQB夏目を起用。パスアタックでの打開を試みるが、ダウンを更新するのが精一杯の状況。
 終盤、緊張の糸が切れたアズワンに対し、松下電工オフェンスが得点を重ね、終わってみれば38−0の大差で勝利を収めた。

 Xリーグ新記録となる4戦連続の無失点を達成した松下電工は、アズワンオフェンスを、パスで20ヤード、ランでは0ヤードと、わずか20ヤード獲得に抑え込んだ。

 松下電工の村上監督は「FINAL6出場決定よりも、アサヒ飲料に勝つことがチーム作りのスタートにあった。次が大切。ディフェンスも強いといわれるが、フィールドポジションにも恵まれている結果だと思う。次、頑張りたい」と、あくまでも“打倒アサヒ飲料”であることを強調する。

 一方の義政監督は「完敗というか、プレーをやらせてもらえませんでした。ここまでやられるとは。大事なところでモメンタムを引き寄せられない限りは“2強”には勝てないですね」と、改めてFINAL6の厚い壁を実感したようだった。




 
 
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