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解説記事

アサヒ飲料チャレンジャーズ VS 阪急ブルーインズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
アサヒ飲料チャレンジャーズ 7 14 0 14 35
阪急ブルーインズ 0 0 0 0 0

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アサヒ飲料が4連勝。いよいよ全勝決戦へ

 前日の10月23日に、松下電工インパルスがアズワンブラックイーグルスに勝利したことで、自動的にFINAL6出場が決まったアサヒ飲料チャレンジャーズ。
 対するはここまで3連敗、しかもいまだ無得点という不名誉なチーム状態の阪急ブルーインズ。

 阪急がいきなりキックオフで奇襲に出た。試合開始のキックでオンサイドキックを敢行。しかし、ボールをしっかり押さえたのはアサヒ飲料だった。
 アサヒ飲料は労せずして、ハーフライン付近からのオフェンスとなり、ディフェンスのパスインターフェアの反則で敵陣に入り込むと、RB杉山が3度続けて走りさらに前進。
 QB桂からWR梅田のパスをはさんで、またもやRB杉山が中央を力強く走りゴール前1ヤードとすると、最後はWR横山へのパスが決まりTD。試合開始2分55秒で早くも先制点を奪った。

 アサヒ飲料は次のシリーズでも、自陣23ヤードからラン、パスとバランスよく攻めてロングドライブ。しかしゴール前22ヤードから、オフタックルを走ったRB瀬畑がボールをファンブルし、得点を奪うことができなかった。

 追加点を奪いたいアサヒ飲料は、次のシリーズで敵陣37ヤードからの攻撃権を得た。
 ここからはRB磯田へのパス、そのRB磯田のラン、WR椋木へのパスでゴール前12ヤードまで迫り、最後はRB杉山が左オープンを駆け抜けTD、14−0とリードを広げた。

 そしてアサヒ飲料もここで奇襲に出る。「練習はしていた。点を取れるときに点を取り、たたみかけたかった」とアサヒ飲料の高橋ヘッドコーチ。今度はアサヒ飲料がオンサイドキックを決行。これが見事に成功し、自陣47ヤードからの攻撃権をまたもや得た。

 ここからもWR桃沢へのパスで勢いをつけると、本調子までもう一息のRB中村(多)が中央を力強く走る。 途中、TE河合、WR榎へのパスを挟み、最後はRB中村(多)が3ヤードを走りTD。さらにリードを広げた。
 前半終了間際にもゴール前11ヤードまで迫ったアサヒ飲料だが、ここはRB椎木がボールをファンブルし、21−0で折り返した。

 後半に入りメンバーを落としたアサヒ飲料に対し、何とか今シーズン初得点をあげたい阪急は、エースRB井岡を積極的に起用。
 ゴール前14ヤードまで迫るなど粘りを見せたが、決め手に欠き、結局この試合も無得点に終わった。

 第4Qに2本のTDを追加したアサヒ飲料は、ファイナルスコア35−0で勝利を収め、次節の松下電工戦へ向け、順調な仕上がりぶりを見せた。

 高橋ヘッドコーチは「雑です。それにつきる。この時期にゴール前などでファンブルするなど、FINAL6を戦うチームのフットボールではないです。初戦から比べると出来ている部分もあるが、やろうとしていることが出来ていないことがまだまだあります」と、厳しいコメント。
 しかし、松下電工とのWEST優勝決定戦に向けて課題も確認でき、最後の仕上げに入る。

 一方、阪急の廣見ヘッドコーチは「オフェンスが未だ無得点であることが気にかかる。でもこの試合でオフェンス、ディフェンス、キッキングとも目標を立て、ある程度成果が出たので、この2週間はファイニーズに勝つことだけを考えて、練習していきたいと思います」と入替戦回避に向け、最後の出直しを誓った。




 
 
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