今季のアサヒビールシルバースターは、進境著しいIBM BigBlueに敗れてFINAL6出場が危ぶまれた。 しかし、最終節の戦いで鹿島ディアーズを気迫で破り、4勝1敗と同率ながら得失点差でIBM BigBlueを上回り、CENTRAL2位を獲得。3年連続9回目のFINAL6出場を決めた。 今年は日本社会人リーグがXリーグとなって10年目。アサヒビールのFINAL6出場9回は、松下電工インパルス、オービックシーガルズとともに最多を誇る。 |
今季のアサヒビールは、初戦の学生援護会ROCBULLに総獲得ヤードでは下回ったが、試合巧者ぶりをみせて27−6で勝利。順調な滑り出しであった。 続く第2戦の相手はIBM BigBlue。 「浮ついて、ミスが多かった」と深堀ヘッドが反省したように、前半は20−13と有利に進めながら、後半は得点をあげることができずに20−29で逆転負けを喫し、この時点でFINAL6出場に黄信号が点った。 その後のルネサスハリケーンズ戦では、前節の鬱憤を晴らすかように10TDを奪う猛攻で76−6と圧勝。続く日産スカイライナーズでは、RB伊是名が4TDをあげる活躍で28−17の逆転勝ち。最終戦へと望みをつないだ。 そしてFINAL6出場を賭けて鹿島と対決。IBMは、この試合の前に行われたルネサスとの最終戦で49−32と勝利し、4勝1敗とした。 この結果、アサヒビールは鹿島に勝利しないとFINAL6への出場が閉ざされる“崖っぷち”に追い込まれた。 |
試合後「実に素晴らしいプレーをした」と敵将・鹿島の森ヘッドコーチをうならせたアサヒビールQB金岡が前半からリズムよくパスを決めてゲインする。 WR井本へのパスTDで先制。続いてRB伊是名のランTDで14−0と試合をリードする。第2Qには、K山口が40ヤードのFGを決めて17−0と前半終了。 「背水の陣だった。最初のオフェンスシリーズが運良く運べた」と、深堀ヘッドコーチが満足した展開だ。 第3Qには、再びQB金岡からWR井本に9ヤードTDパスが決まり24−0。しかし鹿島はRB平手のTDランで7−24。第4QにはQB鈴木からTE八百板への7ヤードTDパスで14−24と追いすがるが、アサヒビールディフェンス陣が鹿島オフェンスを防ぎ切り、値千金の勝利を手に入れた。 「今年は力を入れてきたオフェンスが成長した。特に昨年ケガがちだったオフェンスラインとRB陣のウェートトレーニングやコンディショニングがうまくいった」と深堀ヘッドコーチ。 FINAL6準決勝では、今季絶好調のオービックシーガルズオフェンスを最後まで粘り強く押さえ、あと一歩と云うところまで健闘したが、惜しくも破れてしまった。 |
FINISH RESULT 2005 | ||||
9月13日 | ○ | 27−13 |
vs 学生援護会ROCBULL | |
9月25日 | ● | 20−29 |
vs IBM BigBlue | |
10月09日 | ○ | 76−6 |
vs ルネサスハリケーンズ | |
10月23日 | ○ | 28−17 |
vs 日産スカイライナーズ | |
11月05日 | ○ | 24−14 |
vs 鹿島ディアーズ | |
Final6 | 11月20日 | ○ | 22−19 | vs アサヒ飲料チャレンジャーズ |
Final6 | 12月03日 | ● | 7−13 | vs オービックシーガルズ |
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