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 昨シーズン、創部30周年を迎える記念すべき年に2度目の日本一を獲得した松下電工インパルス。
 ディフェンディングチャンピオンとなる今季は、開幕から看板の強力ディフェンス、特にDL陣に負傷欠場が多く、リーグ開幕から厳しい戦いが続いた。

DL三輪 (C)Makoto SATO  初戦の内外電機マーヴィーズとの戦いでは、最終Qまで得点がとれず、FGとエースRB石野のロングゲインからのTDで事なきを得たが、不安を感じさせる立ち上がりとなった。
 第2節の神戸ファイニーズ戦は相手のミスにも助けられて完勝となったが、第3節のイワタニサイドワインダーズ戦は激しい雨の中でファンブルが続出。全くオフェンスが機能しないままの辛勝。
 続くアズワンブラックイーグルス戦も、突破口を見いだすために期待の新人QB高田鉄男(立命館大)を起用するも、後半にディフェンス陣のビッグプレー連発でようやく逆転するという試合展開であった。

 迎えたアサヒ飲料チャレンジャーズとの全勝決戦は、DL山中、DB小路らも復帰。ようやくベストメンバーが揃い、決勝FG1本で決めるという息詰まるディフェンシブゲームの末、ディビジョン優勝を果たした。

 「ディフェンスの不安がオフェンスの焦りを生む悪循環」と、内外電機戦終了後に村上監督は語ったが、逆にこの苦しい状況の中で出場の機会を得た控えのDLメンバー達が大きく成長したのは、まさしく“怪我の功名”だろう。
 オールジャパンDLの脇坂、山中ら主戦を欠く中で、OLからコンバートしたDL米澤順司、新人のDL松本貴司(京産大)、この秋から復帰したDL飯田貴裕らがその穴を埋め、終わってみれば、リーグ戦1プレーあたりのディフェンス喪失ヤードが2.9ヤードと、FINAL6出場チームの中でもトップの成績となったのは、強力ディフェンスの健在ぶりを示している。

QB高田 (C)Makoto SATO  リーグ戦1プレーあたりの獲得ヤードが4.6ヤードと、出場6チームで最も低い成績のオフェンスだが、アサヒ飲料戦で披露したQB高橋(幸)とQB高田をローテーションで使い分ける起用が、今季のオフェンススタイルと見て良いだろう。
 さらに、ここ一番ではベテランQB高橋(公)が控えているのも心強い。

 注目が集まる大型新人のQB高田。第4節のアズワン戦では高田自身も「まったくフットボールが出来なかった」と試合勘そのものが戻ってなかったが、アサヒ飲料戦ではショットガンからの豪快なスクランブルランを見せつけ、村上監督も「あれほど走れるとは思わなかった」と、あらためてその能力の高さを評価した。

 選手全体のコンディショニングがまだまだ整っていない現状では、シード出場となったFINAL6準決勝までの期間は「願ってもない好条件」(村上監督)だ。
 今季から新キャプテンを担うOL蔵谷も「いまのままじゃ(FINAL6は)話にならない。しっかり身体作りをして出直し」と、立て直しを図る。

 「やるからに死にものぐるいで立ち向かう」(村上監督)。チーム目標の連覇に向けて、パワーアップした松下電工が次のステージへと向かう。


FINISH RESULT 2005
  9月11日
10−7
vs 内外電機マーヴィーズ
  9月25日
44−0
vs 神戸ファイニーズ
  10月08日
14−0
vs イワタニサイドワインダーズ
  10月22日
27−10
vs アズワンブラックイーグルス
  11月05日
3−0
vs アサヒ飲料チャレンジャーズ
Final6 12月03日 3−0 vs 鹿島ディアーズ


  2005年リーグ戦の戦績
SCORE

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
総得点 7 23 31 37 98
Avg(5試合) 1.4 4.6 6.2 7.4 19.6
総失点 7 3 0 7 17
Avg(5試合) 1.4 0.6 0.0 1.4 3.4

OFFENSE

PASS ATT AVG RUSH ATT AVG TOTAL ATT AVG
総獲得ヤード 608 99 6.1 548 154 3.6 1156 253 4.6
Avg(5試合) 121.6 19.8 6.1 109.6 30.8 3.6 231.2 50.6 4.6

DEFENSE

PASS ATT AVG RUSH ATT AVG TOTAL ATT AVG
総喪失ヤード 370 93 4.0 294 135 2.2 664 228 2.9
Avg(5試合) 74 18.6 4.0 58.8 27 2.2 132.8 45.6 2.9