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解説記事
アサヒ飲料チャレンジャーズ VS アサヒビールシルバースター
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
アサヒ飲料チャレンジャーズ 19
アサヒビールシルバースター 22

QB金岡の猛追、アサヒ飲料を逆転で下し、アサヒビールが準決勝進出

 11月20日、大阪市長居球技場で行われた西日本会場でのFINAL6初戦は、アサヒ飲料チャレンジャーズ(WEST2位)とアサヒビールシルバースター(CENTRAL2位)が対戦。
 試合は3Q半ば頃まで、19−7とアサヒ飲料がリードを奪ったが、終盤にアサヒビールQB金岡の円熟味溢れるクォーターバッキングが冴え渡り、22−19と鮮やかに逆転。アサヒビールがFINAL6準決勝へと駒を進めた。

円熟のクォーターバッキング、QB金岡 (C)Makoto SATO  立ち上がりからアサヒ飲料が仕掛ける。リーグ戦では出場機会の少なかった移籍組のQB木下が、第1シリーズから登場。得意のQBキープで揺さぶりをかける。

 先制点はアサヒ飲料。自陣30ヤード付近からの第2シリーズ。今度はエースQB桂がオフェンスをコントロールし、TE滝本、WR梅田らへのパスで連続ダウン更新。ゴール前18ヤードからTE滝本へのパスでTD。TFPのキックはブロックされるが、6−0と先取点を奪う。

 アサヒビールはQB金岡の先発に始まり、QB有馬、東野と3枚QBを順次登場させる。
 しばらくこう着状態が続いた第2Qの終盤。アサヒ飲料が自陣30ヤード付近でファンブル。このボールをアサヒビールDB米田が確保し、ゴール前28ヤードとチャンスを掴む。
 ここはアサヒ飲料ディフェンスも踏ん張り4thダウンまで追い込むが、4thダウンギャンブルからQB東野が、ロールアウトの体制よりエンドゾーン左へ駆け上がりTD。7−6とアサヒビールが逆転する。

 しかしその直後、アサヒ飲料自陣20ヤードからのプレーで、QB木下が右オフタックル付近を抜けるQBキープから一気に独走。追いすがるディフェンス陣を振り切って80ヤードのTDラン。13−7と再び試合をひっくり返し、試合はこのまま後半へと突入する。

 後半、アサヒビールはQB金岡で追撃態勢。しかしアサヒ飲料DB塚原がパスインターセプトを奪う。
 さらに次のシリーズでもDB中村(寅)がインターセプトから、そのままエンドゾーンに駆け込みTD。19−7とアサヒ飲料がリードを広げる。 (TFPは2ポイント失敗)

 だが皮肉なことにこのプレーで試合の流れが変わる。「(リードが広がって)チームに油断があったかも知れない」(アサヒ飲料・高橋ヘッドコーチ)。
 さらにこのプレーの最中、ここまでアサヒ飲料ディフェンスの中軸として機能していたLB河口が負傷、そのまま退場となる。

 「金岡自身が自ら(インターセプトの)責任を感じて、彼らしからぬ強気な攻めに出た」と、アサヒビールの深堀ヘッドコーチ。
 「いろいろ崩したら、ようやく相手ディフェンスの後ろが見えてきた」というQB金岡は、自陣34ヤードからのオフェンスを、WR梶山、井本らへのパスで一気にゴール前へと進めると、RB伊是名が飛び込んでTD。14−19。

 Qタイムを挟んだ次のシリーズ、今度はRB波武名のラン、TE黛へのパスを中心に組み立て、最後は、RB花房が鮮やかなステップワークでエンドゾーンに走り込み、逆転TD。
 「ここ!2ポイント!」とフィールドで叫ぶQB金岡の勢いのままに、2ポイントコンバーションも決まり、22−19とアサヒビールが試合をひっくり返して、そのまま逃げ切った。

 「最初から厳しい試合展開は予想していたが、今年の課題だった得点力のUPに取り組んだ成果が出た」と胸を張る深堀ヘッドコーチ。次は比較的相性の悪いオービックシーガルズとのFINAL6準決勝。「相手にとって申し分なし」と、全力で挑戦することを誓った。


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