1部2年目のすかいらーくが金星発進!
昨シーズン、プレーオフ進出を果たした三和銀行とXリーグ1部2年目のすかいらーくが駒沢陸上競技場で激突した。
序盤は両チームのディフェンスがオフェンスを上回る展開で膠着状態が続く。最初にチャンスを掴んだのは、すかいらーく。PR和知の34ヤードのリターンと三和銀行のパーソナルファウルで敵陣36ヤード地点で1STダウンという絶好のフィールドポジションを得た。
しかし、すかいらーくは2NDダウンで手痛いホールディングの反則を犯す。3RDダウンではパスに出たQB塩谷が三和銀行DE荒川のサックを浴びて、先制機を逃した。
次の三和銀行のオフェンスを4プレイでパントに追い込んだすかいらーくはRB小池のオプションピッチからのロングゲインで再びチャンスを掴むものの、K福田の45ヤードFGを三和銀行DB西村が好ブロック、またもや得点に至らなかった。
前半終了間際、三和銀行は反撃に出る。QB重崎からWR藤縄への29ヤードのロングパス、RB林のランで、一気にすかいらーく陣に攻め込んだ。
前半最後のプレイでK榎本が43ヤードFGをトライ。しかし、キックは決まらず、両チーム無得点でハーフタイムとなった。
後半最初のオフェンスは三和銀行から始まった。だが、SS森本を中心としたすかいらーくの堅いディフェンスを崩すことが出来ない。
後半も前半と同様な展開になると思われた矢先、すかいらーくにビックプレーが生まれる。すかいらーくのパントを三和銀行のリターナー石井がファンブル、そのボールをすかいらーくLB池田が敵陣13ヤードでリカバー。
これ以上ない機会を与えられたすかいらーくオフェンスは、慎重にランでボールを進め、最後はRB小島が3ヤードを走り抜けてTD。ついに均衡を破った。
苦戦を続ける三和銀行は、4Qに入ってやっと大きなチャンスを掴んだ。
すかいらーくのパントをFS野中がブロック。すかいらーく陣21ヤードで1STダウン。しかし、このチャンスもすかいらーくの堅守に阻まれてTDを奪えない。結局、FGによる3点で点差を縮めるに留まる結果となった。
その後、三和銀行はベテランQB佐藤を投入して必死の反撃を試みるが届かず、逆にFGを許して10−3ですかいらーくが初戦を飾った。
すかいらーく伊藤監督は「ディフェンスが最後まで崩れずに頑張り、オフェンスが数少ないチャンスを物に出来たのが大きかった」と改心の勝利に目を細める。
「ディフェンスにとっては最高の試合。これで波に乗って、上位チームに去年の借りを返していきたい」と守備で大活躍したSS森本。すかいらーくにとってこれ以上ない“金星発進”にチームのムードは最高潮だ。
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