すかいらーくがオーバーパワー。さくら銀行を圧倒!
開幕戦で三和銀行に勝利を挙げたものの、その後3連敗のすかいらーくと、これまで勝ち星に恵まれず4連敗中のさくら銀行が1部残留をかけ、横浜スタジアムで対戦した。
試合は、攻守共に終始すかいらーくライン陣がさくら銀行を圧倒、24ー7で2勝目を挙げ、来季の1部残留を決めた。 立ち上がりは、お互いにターンオーバーの応酬で大味な展開になるかと思われた。しかしライン戦で勝るすかいらーくが徐々にペースを掴み始め、RB小島、TE七海の活躍などで第1Qに2TDをあげ14ー0とした。
一方のさくら銀行は第2Q早々、パント体型からWR田口へのパスというスペシャルプレーで得た敵陣20ydチャンスを、苦しみながらも最後はWR横田へのプレーアクションで7点を返す。
その後は、キープレーのダイブがすかいらーくディフェンスの早いリアクションを前に、思うようにゲインが奪えず苦しい展開。
前半終了間際には、46ydFGにトライするも敢えなく失敗、14ー7ですかいらーくがリードして前半を折り返した。
後半に入るとお互いオフェンスに決め手を欠きパントの応酬。ところが第4Qのクオータータイムに、さくら銀行オフェンスの残りヤード数の判定位置を巡り、試合が中断する。
結局すかいらーくにとって不利な判定が下され、すかいらーく客席からは判定に対して怒号の声が上がる。そんな中、冷静さを失わなかったすかいらーくディフェンスは、これをきっちりとパントに追い込むと、続く50ydからの攻撃を42ydのFGで結実し、17−7。チームのモラル高さを示した。
結局すかいらーくは、終了間際にも1TDを追加、24ー7でさくら銀行を下した。すかいらーく伊藤監督はライン戦を制しての快勝に「やりたいことが出来た」と笑顔で振り返り、成果として「試合を通してモメンタムを維持できたこと」ことを挙げた。また、シーズン全体は「苦しいシーズンだった」とし、その理由として「フットボールに取り組む以前の問題。1部でやるということがどんなことなのかという取り組み方に問題があった」と精神的な部分での甘さを挙げた。
また、来季に対しては「1から出直します」と語った。
さくら銀行はこれでリーグ戦全敗、入替戦に臨むことになった。この試合でも攻守共、ラインに元気がないばかりか、ディフェンスは単純なタックルミスが目立った。
もう一度チーム全体でのコンセンサスを確認しないことには、勢いに乗ってやってくる2部優勝チーム相手に足下をすくわれかねない。健闘を祈りたい。
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