オンワード気迫の逆転勝ち!富士通あと一歩及ばず
Xリーグ元年となる昨年、東京スーパーボウルまで進出した強豪オンワードオークスが今シーズン初登場。富士通フロンティアーズと対戦した。
試合最初のドライブ、オンワードはQB須永からWR河本へのパス、RB山口のランを足がかりに富士通陣内に攻め込み最後はQB須永かWR渡辺へ9ヤードのTDパスをヒット。TFPも決まって7−0と先制した。
しかし、富士通も負けてはいない。オンワードのキックオフをリターナーの小島が32ヤードのビックリターン。自陣48ヤードという好フィールドポジションをオフェンスにプレゼントした。
ここから新人QB中澤が3回の3rdダウンで、いずれもきわどいパスを成功させてドライブをキープ、12プレイ目にエンドゾーンにいるTE小林にTDパスを決めて同点に持ち込んだ。
オンワードが36ヤードのFGに失敗した後、富士通は再び進撃を開始した。
今回も中心となったのはQB中澤。WR佐藤、WR久保田へのパスでオンワード陣に入り、自らのスクランブルとオンワードの反則でゴール前5ヤードに迫る。
続くプレイでRB森本がタックルをはね飛ばしてTD。14−7と逆転に成功。俄然盛り上がる富士通ベンチ。
前半終了を前にしてオンワードは反撃に出た。RB大塚など豊富なバックス陣をフルに使ってドライブを続け、途中2回あった4thダウンショートの状況も乗り切り、TDは奪えなかったもののFGに結びつけ、4点差と迫る。
後半にはいるとオンワードは初戦からくる硬さがとれて本来の力を発揮し始めた。
オンワードディフェンスが、QB中澤にプレッシャーをかけて富士通の攻撃を止めると、オフェンスはランを中心に富士通陣内へ深く攻め込む。それでも富士通ディフェンスは、このピンチを何とかしのいでいた。
しかし、健闘もここまで。3Q終盤にQB須永からWR高瀬へのTDパスを決められて17−14と逆転を許してしまう。
こうなると、流れは一気にオンワードに。焦りの出てきた富士通が、オフェンスを進めることが出来ないのとは対照的に、着実にボールを進め、RB渡辺のラン、WR渡部へのスクリーンパスで2TDを奪い、結局29−14で完勝。幸先のいいスタートを切った。
オンワードの木暮監督は「前半、劣勢に立たされたが焦りはなかった。ハーフタイムの時には、ランを止められていたので後半はランにこだわっていくと選手に伝えた。ディフェンスは前半集まりが悪かったが、ハーフタイムでその点を確認できたので後半は良かった。昨日にリクルートが負けたことを選手達が教訓にして“先のことを考えずまず今日の試合に集中しよう”と思っていたことがいい結果につながった」と、改心の勝利となったゲームを振り返った。
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