富士通の完封勝利!レナウン健闘むなしく敗退。
ともに1勝2敗で迎えたこの一戦は、昼間行われた関東学生リーグの熱気が覚めやらぬ川崎球場で行われた。
序盤、レナウンは先発QB中島のロールアウト・オプション、富士通はQB中澤のパスでオフェンスを進めようと試みるが、互いにディフェンスの堅い守りにチャンスを得ることが出来ない。
第1Qはパントの応酬に終わり迎えた第2Q、先にチャンスを迎えたのはレナウンだった。
レナウン自陣17ydからの攻撃は、QB中島のスクランブルやRB福本のブラスト、スイープなどで着々とドライブ、4回のダウン更新で富士通陣15ydまで迫る。
しかしここで富士通ディフェンス陣が意地をみせる。
3rdダウン11、レナウンQB中島がドロップバックしたところを富士通DLが猛然とラッシュ。プレッシャーを避けながら中島が放ったパスは富士通DL宮下の手に収まってしまう。
このインターセプトのあと富士通は、WR久保田の58ydパスキャッチなどわずか4プレーでレナウン陣16ydまで一気に攻め込む。しかしながら4thダウンで、富士通はFGを選択するも敢えなく失敗。
互いに無得点のまま後半に突入するかと思われたが、ここで富士通の2ミニッツオフェンスが冴えをみせる。
自陣47ydからQB中澤はTE大木、WR佐藤らに小気味よく投げ分け、最後はレナウンDLがカットしたパスにWR竹村が飛び込んでTD。7-0とし、前半を折り返した。
富士通は、後半最初のシリーズをRB森本のランなどでFGに結び付けると、第4QにもRB秋元の3ydランでTDを追加、17-0とし、試合の行方を決定づけた。
一方のレナウンは第3Qに入ってQBを勝山にスイッチ。QB勝山は後半最初のシリーズ、RB福本のスクリーンやスイープなどで敵陣13ydまで攻め込むドライブを演じたが、前半潰したチャンスを再現するかのように、富士通LB片岡にインターセプトされてしまう。
その後も果敢に反撃を試みるが、富士通ディフェンスの強力なパスラッシュの前になす術なく、無得点に終わった。
富士通の輿監督は試合後「攻守共に集中力を欠き、ミスもあった」と振り返り、今季最後となる東京三菱銀行戦には「もう少しいい試合をして、ぜひとも勝ち越したい。胸をはってシーズンを終えたい」と語った。
また、レナウン鈴木ヘッドコーチは「前半のうちに点を取れなかったのが痛かった」と語り、入替戦を賭けて戦うことになった最終の東海銀行戦に向けて「とにかく勝つしかない」と語った。
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