松下電工2勝目も拙攻続きに川口監督怒る!
初戦でブラックイーグルスを相手に圧勝した松下電工インパルスが、新人QB大橋(立命)を擁し復活にかけるイワタニサイドワインダーズと対戦した。
地力で勝る松下電工の、余裕を持った試合運びが予想されたが、ふたを開けてみればミスが重なり、攻撃があげた得点は2TDのみ。
松下電工は立ち上がりからおかしかった。強いと評価されていた守備が、QB大橋率いるイワタニの攻撃陣に自陣まで攻め込まれ、かろうじて失点は免れたものの、イワタニを勢いづかせかけた。
しかし、ここでその流れを切ったのがリターナーの古本だ。相手チームのパントを自陣奥深く6ヤード地点でキャッチ、そのまま左サイドライン際94ヤードを走りぬけ一気にTD。流れを松下電工に引き戻した。
「ゴール前でのキャッチだったので、とりあえずボールを落とさないようにだけ気を付けました。ブロッカーがみんないいブロックをしてくれていたのでエンドゾーンまで走れたんだと思います。ただ、最後にタックルされたので満点のリターンとはいきませんでした」。
攻撃チームはRB粳田、高本の2人が、試合をこなすごとに力をつけてきた。この日も2人で133ヤードを獲得。ランプレーを支える大きな2本柱だ。
「彼らの前に行こうという気持ちを持った走りは評価できると思う」と川口監督。
しかし、試合のほとんどが不甲斐ない内容だったため試合後のコメントはかなり厳しいものとなった。
「むかつきますわ。ミスばっかりで、集中もできていないし。前回大勝したから、こうなったんですな。反則も多いし、このままやったら次は絶対勝てませんわ」。
西日本最強といわれるアサヒ飲料の守備を考えると、これからの10日間で大幅な攻撃の立て直しが必要となるだろう。
一方、イワタニの攻撃のキーマン大橋は試合をこなすごとに、調子をあげてきている。パスアタックでは30回の内12回の成功とアベレージは低いものの、テンポよくパスを決め、攻撃全体にバランスがとれるようになってきた。
「マイカルのときよりは上手くプレーできたと思うんですけど、結果が伴わないんです。体力面や、精神面では大学時代までとはいかなくても、それに近い状態にあると思うんです。でも試合の感覚を忘れていますね。パスのときの力の入れ具合など上手くいっていないんですよ」とQB大橋。全力を出しきれずに敗退している自分がかなり悔しそう。次に期待をしたい。
|