羽ばたく黒鷹! 義政監督、念願の2勝目。
サンスターを敗り勢いに乗る大阪ブラックイーグルスと、上位チームとの対戦が続き2連敗中のイワタニサイドワインダーズが対戦した。
雨のため、ラン中心のゲームプランを立てたブラックイーグルスは、ファーストシリーズで自陣15ヤードから攻撃を開始。エースRB原、そして新人のRB丹野(埼玉大)のオープンプレーやドロープレーでロングドライブ。最後は丹野が8ヤードを走り抜け先制のTDを奪う。
対するイワタニは、QB大橋のパス力を活かそうと、悪天候にも関わらずパス攻撃を要所に絡ませるが、なかなか得点までに至らない。
後半、ブラックイーグルスの第1シリーズは、自陣40ヤードから再びRB原とRB丹野の2人が着実にゲインを重ね、最後はキッカーの朴が21ヤードのFGを成功させ10ー0とリードを広げた。
後半からQBを山口に代えたイワタニはラン中心の攻撃を展開。自陣22ヤードからの攻撃はRB廣長と近藤のランで着実に攻める。
3ダウン9のピンチには、WR山之上への17ヤードパスで一気にゴール前まで攻め込み、第4Q5分24秒にQB大橋からWR越智へのTDパスが決まり、ようやく6点を返した。
そして逆転勝ちに望みをつなぐトライフォーポイントも、同じくQB大橋からWR越智へのパスが決まり10ー8と追いあげた。
試合の流れをつかんだイワタニはその次のブラックイーグルスの攻撃を4回で止め、再び攻撃権を得る。
今度も自陣31ヤード、QB大橋からWR山ノ上のパスとRB廣長の24ヤードのランで、一気に敵陣へ攻め込む。
ゴール前22ヤード。キッカーの田部が逆転FGを狙うがこれは失敗。試合終了間際の大逆転とはならなかった。
2勝目をあげ1部残留がほぼ確実となったブラックイーグルスの義政監督は「向こうも残留をかけて気合いが入っていたのでやばかったです。サンスター戦以降、チームが大変盛り上がっているんですよ。大きな怪我人も出ず、やってこれているし、2勝したということで、当初の目標よりもう少し上を見て戦っていきたいと思います」と表情が明るい。
また3試合目でようやくXリーグ1部の雰囲気に慣れてきたRB丹野は「監督に勝利をプレゼントできたことが何よりもうれしい」と笑顔。仕事を辞めてまで、1部リーグでプレーしたいという夢をかなえるため大阪にやってきた丹野を、暖かく迎えてくれた義政監督に恩返しができたようだ。
一方のイワタニの原監督は「接戦でお客さんには楽しんでもらえたんではないですか。QBに関しては、それぞれに持ち味を出せていると思うが、あと一歩というところで得点につながっていない。そこを何とかして、残り試合はトーナメントを戦っているつもりでやっていきます」と1勝へ向けての執念を見せた。
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