マイカルの底力。好調のブラックイーグルスを一蹴!
サンスターに敗れ、ファイナル6出場へ向けもう後がないマイカルベアーズと、今シーズン旋風を巻き起こしている大阪ブラックイーグルスが対戦した。
試合は、マイカルの新人RB波武名が入部して以来最高の走りを見せ、着実に得点を重ねた。まずは第1Q自陣38ヤードからの攻撃をエースRB山口のランや、QB夏目からWR前波へのパスが成功し、敵陣へ。
そのあともRB山口のランを軸に攻め込み、最後はRB波武名が持ち込んでTD。順調な滑り出しを見せた。
マイカルは第2Qにも相手のファンブルからつかんだチャンスを、RB波武名が、右のオープンをタックルされながら約23ヤードを走り敵陣へ。
最後は再びRB波武名が右オープンを走り込みTD。14−0とリードした。
第3Qはマイカル、ブラックイーグルスともに決めてを欠いて得点できなかったが、第4Q2分32秒に、マイカルのK浜崎が46ヤードのFGを決め勝利を手中に収めた。
この試合では山口、佐藤らマイカルの誇るRB陣を差し置いて、波武名が2TDを奪うなど大活躍。これまでは走りにも迷いがあったようなだけに、大きな自信になったようだ。
「これまでは精神面で色々と変に考えることが多かったんです。でもあまり考えずに思いきりプレーしたことで、これだけ走れたんだと思いますよ。山口さんや佐藤さんなど優秀な先輩が上に居られるので、勉強になりますが、もっと自分らしさをアピールして試合にどんどん出ていきたいですね」。
久保田監督は「サンスター戦の負けは、力で負けたわけではないので、次へ向けて前向きにやっていこうと選手に指示したんです。もっと攻撃は進むかなと思ったんですが、そこまではいきませんでしたね。守備に関しては、ブラックイーグルスの攻撃チームは要所に好選手が揃っていて、西日本では上位に入る力を持っている。2、3本のTDは覚悟していたんですが、よく完封してくれました。次は、いよいよ松下電工ですので、勝ってサンスター戦の黒星を帳消しにしないといけませんな」と話していた。
一方、獲得ヤードもわずか108ヤードに終わったブラックイーグルスは、持ち込まれてはいけないと警戒していた展開に見事にはまってしまった。特にランがわずか61ヤードの押さえられ、プランが全く通用しなかったことが痛かったようだ。
「サンスターに勝って、せっかく注目されているのに、こんな試合をしていてはいけませんね。このままではサンスターが気を抜いていて負けたんやと評価されますからね。次はアサヒ飲料戦ですが、向こうも初勝利を狙ってくるでしょうから、こっちも必死で戦いたいと思います」と義政監督。
そう!ブラックイーグルスもまだシーズンが終わったわけではない。最終日の結果次第では、1ブロック1リーグ制になって以来、初の勝ち越しがかかっているに、アサヒ飲料を相手に必勝態勢で臨みたい。
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