スペシャルプレーで劇的勝利!すかいらーく一歩前進!
ファイナル6に進出できる2位の座をめぐって混戦模様のEAST。そのキーポイントとなるすかいらーくスカイラークスと東海銀行レッドウエイブの一戦は、12日午後7時から東京ドームで行われ、24−20と接戦をものにしたスカイラークスが2位争いで一歩前進。決め手となったのは、とっておきのスペシャルプレーだった。
先制したのはレッドウエイブ。パントリターナーのRB小林(正)が58ヤードのビッグリターンを見せてゴール前12ヤードでオフェンスにつなげると、第1Q3分26秒にRB岩ケ谷が1ヤードを走ってTD。7−0と幸先のよいスタートを切った。
追うスカイラークスは自陣38ヤードからの4シリーズ目、QB遠藤からWR宮下へのクイックパス、WR金原へのミドルパスなどでゴール前19ヤードへ。そして10分55秒、RBへフェイクを入れたQB遠藤からTE土方へのTDパスが決まり同点とした。
さらにスカイラークスは、続くレッドウエイブ攻撃の最初のプレー、FS和地がQB小川のロングパスをインターセプト。自陣44ヤードで攻撃に移ると、第2Q2分7秒にK福田の27ヤードFGに結び付けて10−7と逆転に成功した。
第3Qに入ると、逆にレッドウエイブがリズムをつかむ。ハーフラインからの9シリーズ目、RB岩ケ谷のオープンラン、QB小川からWR田中、RB小林(正)へのパスで次々とダウンを更新。最後は8分5秒、小川から田中への8ヤードのTDパスが通り14−10と逆転すると、今度はDB本間のインターセプトで得た攻撃で小川がWR道角へ6ヤードのTDパスを決め(TFPのキックは失敗)、20−10とスカイラークスを突き放した。
またしても追う立場となったスカイラークスは直後の攻撃、RB加畑のスウィープ、QB遠藤からWR宮下、足立へのパスで徐々に前進。敵陣2ヤードで第1ダウンを迎えると、パワーI体型からRB小島が左オープンを走り抜けてTDし17−20。
さらに自陣26ヤードからの第1ダウン、QB遠藤のトスを受け右オープンを目指したRB加畑がWR矢野へピッチ。矢野がふたたび遠藤に戻すと、遠藤は縦に抜けたWR宮下へロングパス。このフリーフリッカーが見事に決まって一気に敵陣8ヤードまで攻め入ると、最後はパワーI体型からTBをおとりに使ったフェイクパスがHB長谷川に通ってTD。K福田がTFPのキックも確実に決めて24−20と再逆転に成功した。
レッドウエイブは残り3分17秒からQB小川がクイックパスを次々と成功させて敵陣13ヤードまで進むが、最後は第4ダウンギャンブルのパスが失敗して万事休した。
劇的な勝利にスカイラークスの伊藤監督は「しんどいゲームだった。最後まであきらめないでプレーしたことに尽きる。フリーフリッカーは練習通り。攻撃コーチがうまいところで使ってくれた」と興奮冷めやらぬ様子。
一方、レッドウエイブのクレイトン・J・ムースヘッドコーチはファイナル6への道が断たれたものの、「まだあと1試合残っている。東京三菱銀行との一戦に集中するだけだ」と、最終戦への意気込みを見せていた。
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