RB加畑の決勝リターンTDですかいらーく3勝目!
今シーズン、ここまで2勝1敗1分と好調のすかいらーく。この試合に勝って、シルバースターが日産プリンスに勝つか引き分ければ、初のファイナル6出場が決まるだけに絶対に落せない1戦だ。
一方、1部に復帰したばかりの住友銀行は善戦をしながらも1勝しか挙げられない苦しい展開を強いられてきた。この両者が11月4日、曇り空の川崎球場で激突した。
キックオフをレシーブした住友銀行はオプションのダイブを中心にボールを進めて、すかいらーく陣32ヤードまで迫る。しかし、痛いファンブルが出てチャンスを逸した。
すかいらーくはベテランRB小島の力強い走りでハーフウェイまで進み、得点は出来なかったものの、見事なパントで住友銀行を自陣1ヤードに押し込んだ。
ディフェンス陣の健闘で住友銀行に1stダウンを許さなかったすかいらーくは敵陣46ヤードという好フィールドポジションを得た。
ここからRB加畑が一度左に走りかけてからディフェンスの過剰反応を見て、右に展開して大きくゲイン。3プレー後、ゴール前2ヤードからQB遠藤がTE土方にTDパスを決めて先制した。
住友銀行はすぐに反撃。TD後のキックオフリターンを笹川が大きく返して敵陣19ヤードで攻撃権を得た。3rdダウン9をQB芝原からWR柿田へのパスで乗り切り、最後はRB笹川がオプションピッチを受けてTD、TFPも決めて7−7の同点に追いついた。
すかいらーくも負けていない。RB小島のロングランで一気に住友銀行陣深くまで入り、FGトライ。ここで幸運がすかいらーくに味方した。ホルダー足立がボールをファンブル、仕方なく自ら走ったのが1stダウンにつながった。
2プレー後、RB小島が中央を突いてTD。前半は14−7とすかいらーくがリードして終わった。
3Q最初のオフェンス。すかいらーくは順調にオフェンスを進めて敵陣45ヤードからの2ndダウン。RB加畑が一気に右サイドを走りきりTD。 ところが、痛いホールディングの反則が出てTDは帳消しとなった。
惜しいチャンスを逃したすかいらーくだったが、その後も安定したプレーを続けて、3Q後半にFGを追加、17−7とリードを広げた。
ここまですかいらーくのペースで進んだ試合は4Qに突然乱戦模様になる。
反則にも助けられてFGを決めて7点差に迫った住友銀行は再び、QB芝原のパスでボールを進める。しかし、すかいらーくディフェンスも踏ん張って4thダウンギャンブルを阻止。すかいらーくの勝利は確定したかと思われたときにビッグプレーが生まれた。
すかいらーくRB加畑がファンブルしたボールを住友銀行DB安藤が拾ってそのままTD。土壇場で同点に追いついた。
今までのすかいらーくだったら、このまま意気消沈していたかもしれないが、Xリーグ3年目を迎えたチームは、したたかさも身につけていた。住友銀行のキックオフを加畑が汚名挽回とばかりに素晴らしいリターンでそのままTD。
結局これが決勝点となり、すかいらーくが24−17で今季3勝目を挙げた。
すかいらーくの伊藤監督は「出来は良くなかった。反則やミスが多かった。しかし、悪い流れの中で踏ん張ることが出来たのが今年のチームの良さ。加畑はRBとして素晴らしいマインドを持った選手。自らの力でミスを挽回してくれた」と語った。
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