マイカル全開開幕!井内盛栄堂に圧勝!
2年ぶりのファイナル6出場を目指すマイカルベアーズと、スポンサーがついて初の秋のシーズンを迎えた井内盛栄堂ブラックイーグルスが対戦した。
試合は立ち上がり早々、井内盛栄堂のファンブルから得た攻撃のチャンスにマイカルのスタートQB辻が右のオープンを13ヤード走り抜けてTD。幸先の良いスタートを切った。
「チームに登録して3年目で、ようやく秋のリーグ戦でスターターに付くことができました。緊張はしなかったんですが、つまらないミスをして試合の流れだけは切らないようにしようと心掛けてプレーしました」。
次のシリーズでも、辻の落ち着いたプレーコールが随所に光る。自陣20ヤードからの攻撃も、2年目ですっかりエースの貫祿を見せるRB波武名が、オフタックルやオープンのプレーを連発。また新ホットライン、辻からWR竹田へのパスも決めるなどしてゴール前まで迫り、最後は波武名が走り込んでTD。完全に流れをマイカルのものにした。
第2Qも怒涛の攻撃は続く。相手チームの攻撃をしっかりと止める守備にも刺激されたのか、敵陣48ヤードからの攻撃を、再び波武名がオフタックルへの走りを繰り返し着実にゲイン。ゴール前に迫ってからは、チームが期待を寄せるRB徳重が、左のオープンを走り抜けTD。
次のシリーズでは、辻が22ヤード走ったり、WR前波への34ヤードパスを決めてTDを奪うなど得点を重ねて、井内盛栄堂の息の根を完全に止めた。
マイカルはメンバーを落とした後半も攻撃の手を緩めない。「練習では抜群の動きを見せる」(久保田監督)というQB舟橋が、徳重のラン、RBのスクリーンパスを決めるなどロングドライブを演出。TDはこの日2本目となる徳重がドロープレーで35ヤードを走って奪った。
井内盛栄堂を完全に押さえ込んできた守備も負けじと、相手チームのパントをリターナー松井が75ヤードのビッグリターンTD。第4Qにも2本を加えて56ー0と圧勝した。
反対に井内盛栄堂は攻守に精彩を欠いた。試合開始早々のファンブルや、肝心なところでの反則など攻撃は全くリズムが掴めない。また守備もファーストタックルが甘く、相手にプレッシャーを与える事ができなかった。
第4QにようやくQBを西田に代えてから約50ヤードのロングドライブができたが、時すでに遅し。しかも最後は決め手に欠き得点につなげることができなかった。
久保田監督は「チームの状態がいま一つなので、ここまで良くやってくれたと思います。攻撃は立ち上がり緊張したのか、決めなければならないプレーが決まっていませんでしたが、TD2、3本取ってから、本来の動きを取り戻しましたね。ただ、これからの強い相手には、このような事が通用しないので、少ないチャンスを活かせるように頑張ります」と大勝にも気を引き締める。
一方の義政監督は「ある程度予想はしていましたが、それ以上に厳しいなと感じました。これからも苦しい戦いが続きますが、チームを立て直してきます」と出直しを誓っていた。
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