アサヒ飲料 全勝優勝で堂々のファイナル6初出場!
前節ですでに優勝を決めているアサヒ飲料チャレンジャーズと、入替戦出場をなんとか避けたい井内盛栄堂ブラックイーグルスが対戦。試合は一方的な展開となり、優勝に華を添えるかのごとく62ー14でアサヒ飲料が大勝。全勝優勝でファイナル6を迎えることとなった。
アサヒ飲料は、今シーズン初スターターとなる堀部をQBに起用。これまで出場機会に恵まれなかったうっぷんを晴らすかのごとくに、立ち上がりから怒涛の攻撃を見せた。まずは第1シリーズ、ハーフラインからの攻撃をRB中村、吉田、丸山らのラン、そして鶴亀へのパスが決まりゴール前へ。ここから中村が3ヤードを走り抜け先制のTDを奪った。
次のシリーズでも、敵陣46ヤードからの攻撃を、中村の21ヤードのランで一気に前進。最後は吉田が19ヤードを走り抜け13−0とした。
一方、立ち上がりから4回ずつの攻撃で止められていた井内盛栄堂は、パスでその窮地からの脱出を図ろうとするが、逆に、QB杉谷の投じたボールを、アサヒ飲料のDB和田がインターセプト。ゴール前20ヤードからの攻撃は、児島のラン、WR笠原へのパスであっさり得点につなげ20−0とリードを広げた。
常に有利なポジションで攻撃権を得るアサヒ飲料は、第2Q早々にも吉田のビッグランでゴール前2ヤードまで迫り、ここでは堀部が自ら持ち込んで4シリーズ連続でのTDを奪った。
その後は両チームともFGトライに失敗。27−0で前半を折り返した。
後半は、キッキングゲームでアサヒ飲料にビッグプレーが続出する。開始早々、キックリターナーに入った中村がキックオフのボールをビッグリターン。自陣4ヤード付近から96ヤードを走りきってTD。また、井内盛栄堂が第4ダウンで蹴ったパントボールをパントリターナーに入っていた吉田が42ヤードリターンしてTD。41−0となり楽勝ムードが漂う。
対する井内盛栄堂はチームのムードも悪く、かろうじて2本のTDを奪うのが精一杯。なす術もないまま試合を終えた。
昨年の入替戦出場から、今季の全勝での初優勝とミラクルぶりを見せつけたアサヒ飲料の藤田ヘッドコーチは「今日はこれまであまり使えなかったQB2人(堀部、正重)を使えて、しかも調子がよかったのでホッとしました。これで攻撃の幅も広げることができますね。今シーズンは1つのプレーを集中してやろうと徹底してきましたが、かなりよくなってきたと思います。まだ、ファイナル6での相手は決まっていませんが、目指してきたフットボールのもうワンランク上のチームになれるよう頑張ります」と、笑顔がこぼれる。
また守備の要、LB山田も「シーズン通してリードをされたことがなかったのが、平常心で守れた理由だと思います」と話す。
一方、入替戦の結果如何ではチーム存続の危機もあり得る井内盛栄堂。義政監督は「これが実力です。なんとしても2部落ちだけは避けたい。入替戦まで、もう一度基本に戻って、頭を切り替え万全の態勢で臨めるように立て直してきます」と厳しい表情で話していた。
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