鹿島ディアーズの攻守がまたも爆発、レナウン戦に続き、2試合連続の大量得点と完封で、三和銀行ラークヒルズを下し、全勝を守った。
この結果、10月31日に横浜スタジアムで行われるアサヒビールとの最終戦で、ディビジョン優勝を争うこととなる。
鹿島はファーストシリーズこそ三和銀行ディフェンス陣に押さえ込まれ、パントに終わったものの、続く攻撃シリーズでは、QB鈴木からWR植村へのロングパスで、ゴール前3ヤードまで進入。ここからRB関澤が、3度連続ボールをキャリーして先制TD。
さらに次の攻撃シリーズでは、三和銀行DBをかわしたRB堀口へQB鈴木が71ヤードのパスをヒットさせてTD。14−0とする。
第2Qにも、WR志田へのパスと相手の反則でゴール前9ヤードに攻め込み、ここでもRB関澤が3度連続キャリーして中央を突破してTD。
さらに8分42秒には、K中筋が45ヤードのFGを決め、24−0と大差をつける。
後半、鹿島はQBを鈴木から新人・笹野直紀(専修大)に代えて攻撃を展開するが、ファーストダウンが奪えずパントを繰り返す。
三和銀行も前半同様、鹿島の強力ディフェンス陣の前に、なかなかファーストダウンを更新できない。
第3Q、6分21秒。三和銀行オフェンス陣がファンブルしたボールを、鹿島LB安澤が敵陣16ヤードでリカバー。攻撃権を獲得する。
このチャンスにRB関澤が、この試合3本目となるTDラン、31−0。
さらにWR植村がビッグパントリターンをみせ、ゴール前5ヤードから鹿島の攻撃開始。QB鈴木からWR椎野(修)へのTDパスが通る。
三和銀行はQB佐藤(敦)がショットガン体型からスクランブルラン、パスでファーストダウンを更新。攻撃にリズムがでてきたが、またも鹿島ディフェンス陣の強烈タックルに阻まれる。
そしてまたもファンブルで攻撃権を鹿島に渡してしまう。
第4Q開始早々の10秒、鹿島RB児玉が52ヤードを独走してTD。得点を40点の大台に乗せ45−0とする。
三和銀行は、QB佐藤(敦)、横山がショットガン体型からパスを中心に、鹿島陣内27ヤードまで攻め込むものの、鹿島ディフェンスの壁をつき崩すことができないままにゲームセット。
45−0で鹿島が無傷の4連勝を飾った。
鹿島・高野ヘッドコーチは「30〜40点差をつけようと考えていた。予定通り。ただ欲をいえば、攻撃がもっとボールコントロールしてほしかった。それに前半、守備が相手ショットに対応できずズルズルやられていたね。この試合までに練習が十分にできなかったということはあるけれど、慣れるまでに時間がかかりすぎ、まずかった」と2試合連続の大量得点、完封でもファイナル6をにらんでチームの手綱を引き締めていた。
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