X League
リーグ記録集 1997〜2005 記録集TOP 閉じる
   
解説記事
オンワード VS 東京海上
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
オンワードオークス 6 7 0 6 19
東京海上ドルフィンズ 0 3 3 7 13

オンワード難産の連勝。東京海上の健闘光る!
 EASTのオンワードオークスと東京海上ドルフィンズの一戦は、27日午後7時から東京ドームで行われ、オンワードが19−13で東京海上を下し、苦しみながらも初のXリーグチャンピオンへ向けて連勝を果たした。
 総獲得距離はオンワードの258ヤードに対し、東京海上は243ヤード。東京海上の健闘が光った一戦でもあった。

 立ち上がりにペースをつかんだのは東京海上。
 自陣32ヤードからの第1シリーズ、いきなりQB高橋がTE塚田にパスを通して18ヤードをゲインすると、HB中西のクイックヒットで22ヤードを獲得。
 最後はFG失敗に終わったが、TB荒井、横倉が果敢な中央突破を図るなど、小気味いいテンポでオンワードディフェンス陣を慌てさせた。

 オンワードの先発QBは初戦と同じく冨澤。「冨澤に1試合通して経験させたかった」(野田監督)との方針で、W杯日本代表の須永は温存。
 期待に応え冨澤は、要所で持ち前の足を生かしたQBスウィープで前進、8分55秒にK小島の36ヤードの先制FGにつなげた。
 すると今度は、ディフェンスがチャンスをつくる。東京海上のQB高橋に襲いかかり、ファンブルを誘発すると、DL花岡がすかさずリカバー。敵陣29ヤードと絶好のフィールドポジションを獲得し、難なくFGで3点を追加した。

 6点を先行された東京海上は、直後のキックオフで、WR千葉がエンドゾーン付近から75ヤードのビッグリターン。敵陣25ヤードからの攻撃となると、K松本が今度は42ヤードのFGを確実にねじ込んで3点差と迫った。

 一方、初戦のリクルート戦で、2TDを挙げた新人RB杉澤(東海大)をも温存したオンワードは、看板のパワープレーが不発と見るや、パス中心の攻撃に切り換えた。
 第2Q残り3分30秒からのシリーズでは、冨澤がWR神、福田へのパスをヒットさせ、ゴール前4ヤードに迫ると、TB渡辺が左オープンを回り切ってこの試合初のTD。13−3と10点をリードして前半を終えた。

 第3Qに入ると、東京海上はボールコントロールに徹して攻撃。学生時代のOLからTEに転向した基(法政大)へのミドルパスなどで約5分をかけて敵陣16ヤードまで進むと、松本がこの日2本目のFGを決めて6−13と追いすがる。

 しかし、底力のあるオンワード、続く攻撃はあっさりとパントとなったが、P福田が敵陣4ヤードまで挽回するナイスパント。
 ここからの東京海上の攻撃をパントに追い込むと、第4Q最初のプレーで、冨澤がバランスを崩しながらもWR河本へ5ヤードのTDパスを通して19−6(TFP失敗)と突き放した。

 東京海上は、残り4分31秒から千葉へのパスなどで前進。最後は10分59秒に、荒井が中央へ飛び込み13−19と迫る。しかし、続くキックオフで試みたオンサイドキックを、オンワードのSF藤内に抑えられ、そのままゲームオーバーとなった。

 オンワードは勝ったとはいえ、課題が残る内容。ランプレーは結局28ヤードに抑えられ、初戦に続いて反則も多発した。
 「楽に勝てる相手なんていない。東京海上は本当に素晴らしかった。しかし、我々も苦しい試合を経験したことで、もう一回集中してやっていける」と野田監督。

 一方の東京海上は連敗スタートとなったが、今後に期待を持たせる戦いぶりだった。




試合結果を見る

個人記録を見る

 
 
  日本社会人アメリカンフットボール協会 Copyright (C) 2007 NFA All Rights Reserved.