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解説記事
さくら銀行 VS 東京海上
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
さくら銀行ダイノス 0 0 10 0 10
東京海上ドルフィンズ 0 10 0 6 16

RB荒井が執念の決勝TD!東京海上初白星!
 これまで、ともに2連敗。白星に恵まれないさくら銀行ダイノスと、東京海上ドルフィンズが、対戦した。
 試合は、互いに負ければ入替戦が見えてくると、あって1TD差を争う熱戦となったが、東京海上が16−10で、リーグトップディビジョンで4年ぶりの白星を挙げた。

 試合開始直後、東京海上はRB荒井、さくら銀行はRB清水と両チームのエースRBを中心としたプレーの組み立てでゲインを図るが、互いに決め手を欠きパントの応酬となる。

 先にチャンスを掴んだのは東京海上。東京海上は自陣27ヤードから開始したドライブで、RB荒井のランプレーを中心に、WR千葉、大西へのパスを織り交ぜ、ダウンを更新。10プレーで敵陣5ヤードまで迫ると、K松井がきっちりとFGを決め3−0。先制に成功する。

 追うさくら銀行は自陣10ヤードからの攻撃。RB清水のダイブ、WR吉田へのプレーアクションパスなど、6プレーで敵陣34ヤードまで進んだあとに迎えた2ndダウン10。QB大塚の放ったパスは、東京海上DB久乗の胸に収まり痛恨のインターセプト。
 この返しのシリーズで、東京海上はやはりRB荒井・中西のランで敵陣に入ると、今度はQB高橋がWR田中、千葉へとパスを決め、追加TDを奪うことに成功。10−0。東京海上のリードで前半を折り返した。

 後半に入ると、今度はさくら銀行が猛追を開始する。
 敵陣15ヤードまで攻め込みながらファンブルで失った攻撃権を、ディフェンス陣の頑張りでパントに追いこみ、すぐに取り返すことに成功。
 自陣43ヤードからの攻撃を、TE太田へのパスなどで敵陣33ヤードまで運ぶと、再びTE太田へのプレーアクションパスがきれいに決まってTD。7−10と3点差に迫る。

 焦る東京海上は続くシリーズ、3rdダウン5でQB高橋が放ったパスは、さくら銀行DB宮崎にインターセプトされてしまう。
 さくら銀行はこのチャンスをしっかりとFGに結び付け、第3Q終了直前、遂に10−10の同点に追いつく。

 追いつかれた東京海上は、この後もオフェンス陣がなかなか落ち着きを取り戻せず、パスを投げては失敗するという悪循環を繰り返す。
 一方のさくら銀行も、LB稲月らを中心とした東京海上の強力ディフェンスを前に、ゲインを奪えずパントを繰り返す。

 東京海上の攻撃陣がやっと落着いたのは、第4Q7分を過ぎて掴んだ自陣34ヤードからの攻撃。
 このシリーズで、QB高橋がWR千葉、大西らにパスを決め、8プレーで敵陣20ヤードまで攻めると、1stダウンでやはりWR千葉への5ヤードパス。ここからが東京海上オフェンス陣の真骨頂だろう。
 残る15ヤード全てをRB荒井に託した。RB荒井はこの期待に応え、4回でゴール前1ヤード地点まで持ち込む。しかも全て左のパワープレー。

 しかしながらダウンは4thダウン。4thダウン1で残り時間は46秒。
 東京海上は「FGより自信がある」(大村ヘッドコーチ)RB荒井の左パワープレーをまたもや選択。
 狙いどおりRB荒井がさくら銀行のゴール前ディフェンスをこじ開けてTD。16−10(TFP失敗)とし、熱戦に終止符を打った。

 これで東京海上は1勝2敗とし、わずかながらファイナル6への可能性を残した。
 一方3連敗となったさくら銀行は、入替戦回避のためには残るオンワード、リクルートとの対戦で連勝しなければならないという、きわめて厳しい状況になった。




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