オンワードオークスが、さくら銀行ダイノスを50ー14で下し4連勝。ディビジョン優勝に向けて大きく前進した。さくら銀行は4連敗。
前半、さくら銀行がオンワードを苦しめた。
第1Q、オンワードはファーストシリーズをQB富澤からWR斎藤へのパスで、テンポよく攻撃を展開。さくら銀行陣内8ヤードまで攻め込む。
しかしTDを狙ったランプレーが、さくら銀行ディフェンス陣のハードタックルに痛恨のファンブルを喫し、リカバーされ絶好の先制チャンスを失った。
その後オンワードは、攻撃をQB富澤、RB真柄らのランプレー中心に置いて前進を図る。8分15秒、スクリメージラインをするりと抜けた真柄が、左サイドに19ヤード走りTD。しかしTFPキックを失敗してしまう。
さくら銀行は、今季好調のRB清水のランニングと、安定したパスワークをみせるQB黒川が、攻撃を進める。
9分50秒、オンワードDBを抜き去ったTE太田が、黒川からのパスをキャッチしてそのままエンドゾーンに。TFPキックも決まって7−6と逆転に成功する。
しかしオンワードは、RB山口や真柄のランプレーで前進。QB富澤からのパスをキャッチしたWR神が、さくら銀行ディフェンス陣のタックルを振りほどいてTD。13ー7と再逆転。
攻撃が好調なさくら銀行は、WR吉田へのパスを通し敵陣に入る。RB清水のランや相手の反則もあってゴール前8ヤードへ。そして9分22秒、WR吉田へのTDパスが決まって14−13と、さくら銀行が再々逆転する。
その直後のキックオフを、オンワードKR渡辺(司)が85ヤードのビッグリターンしてTD。2ポイントコンバージョンでRB山口がエンドゾーンを駆け抜け、またもやオンワードが21−14と試合をリードする。
後半に入ると、オンワードの破壊力ある攻撃が炸裂する。
第3Qはランプレーで着実に陣地を進め、RB真柄のTDだけに終わったが、 第4Qには3TD、22点を奪う猛攻をみせた。
まずWR神へのTDパスが口火となった。6分19秒には、さくら銀行QB黒川が投じたパスを、LB石川がインターセプトしてそのままTD。9分12秒には、WR井本のTDと2ポイントコンバージョンを成功させて、得点を50点の大台に乗せた。
さくら銀行にとって不幸だったのは第3Q、オンワードのパントキャッチファンブルボールをリカバーし、エンドゾーンを狙ったが、エンドゾーン直前でタックルを受け、ファンブルし、相手ボールにしてしまったのが痛かった。
ここでTDを奪っていれば、試合の流れは大きくさくら銀行に傾いたかも知れないプレーだった。
オンワード・野田監督は「ディビジョン優勝に向けて反省の多いゲーム。守備のリズムが悪かった。逆に攻撃は、QB富澤がいいリズムで展開していた。今日の試合は次の試合(日産プリンス東京スカイライナーズ)に向けてのいい反省になる。特にオプション対策は、今日のビデオをみて、前向きに盛り上がっていくはずだ」と優勝の栄冠に向けて気をひきしめていた。
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