さくら銀行ダイノスを57−22と圧倒して、2年連続のファイナル6進出を決定させたリクルートシーガルズ。
リクルートのディビット・スタント・ヘッドコーチは「ファイナル6へ行けることがうれしい。それにジンクス(2年連続進出)を壊すことができたことも」と笑顔をみせた。
試合開始早々から、リクルートの攻撃がさくら銀行を撃破した。
さくら銀行のファーストシリーズの攻撃をパントに終わらせたリクルートは、RB米田のランを中心に敵陣9ヤードまで進攻。米田のランでゴール前2ヤード。最後はSB亀山が飛び込み先制TDを奪う。そしてホルダーに入った新生が、ランで2ポイントコンバージョンを成功させる。
続くさくら銀行の攻撃もパントに終わらせると、QB松本からSB亀山、清水へのパスなどで完璧なドライブを展開して敵陣10ヤードまで進める。最後はRB米田がランでTD。
再び、さくら銀行の攻撃をパントに封じこめると、QB松本からWR大久保(勝)、寺尾へのパスで敵陣深くに入り込む。クオータータイムを挟んで、新人RB古谷拓也(関西大)がランでTDをあげて22−0と大きくリードする。
さくら銀行は、QBを大塚に代えて攻撃のリズムを変える。
ファーストダウンを更新して順調に敵陣に入りこんだが、ファンブルで攻撃権をリクルートに奪われてしまう。
ここでリクルートはQBを新生に代えて攻撃を進める。6分34分、RB中村が16ヤードを走ってTD。さらに7分47秒にも古谷が37ヤードのロングゲインTDランを奪って36−0と試合の行方をほぼ決定させる。
しかしここでさくら銀行にビッグプレーがでた。LB吉田がインターセプトしてゴール前8ヤードで攻撃権を獲得する。RB清水、QB大塚のランで1ヤードまで進め、新人RB海道忠信(金沢大)が飛び込んでTD。7−36で前半を終了。
「前半はプラン通り以上の出来。だからハーフタイムに後半はもっとやらないといけないと言ったのに全然違うチームになってしまった」とディビッド・ヘッドコーチが不満をぶちまけたとおり、後半はさくら銀行ペース。
リクルートは、第3Q1分44秒にQB新生からSB清水へ30ヤードTDパスがとおる。さらに、QBを新人・井上浩樹(慶応大)を投入して攻撃を進める。
4分59秒、QB井上からSB安部への18ヤードTDパスが通って得点を50点の大台に乗せた。
追うさくら銀行は、RB清水のランなどで前進する。リクルートの守備に阻まれてTDは奪えなかったものの、K大井が22ヤードのFGを決めて10−50とする。
さらに第4QにはQBサックからファンブルボールを確保。攻撃権を奪取してQB大塚、RB高梨のランで攻撃を進め、4分56秒にはQB大塚からTE太田への6ヤードTDパス(2ポイントラン失敗)が通り16−50と点差を詰める。
6分46秒にリクルートは、RB米田が2ヤードTDランを奪い、57−16。しかしさくら銀行は、QB大塚のランプレーを中心に攻撃を進め、10分39秒にRB清水の4ヤードTDラン(2ポイントラン失敗)で得点をあげ、22−56としたが、タイムアップとなった。
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