FINAL6準決勝へは、アサヒビールシルバースターが勝ち進んだ。アサヒビールは、終始オンワードオークスを圧倒して、23−13で勝利。
この結果、28日に大阪長居球技場で行われる準決勝では、アサヒ飲料チャレンジャーズと初めて“兄弟対決”する。
「早いうちに勝負を賭ける作戦だった」と試合後にアサヒビール阿部監督。気力充実のアサヒビールはオフェンスを第1Qからテンポよく進める。
RB中村、斎藤、大場のランプレーを中心に、WR梶山へのパスでゴール前2ヤードまで攻め込む。最後はQB金岡のランでまず先制(TFPキック失敗)。
第2QにもQB金岡からWR稲垣への39ヤードパスが決まり、ゴール前4ヤードまで進入すると、すかさずRB中村が中央を突進してTD。13−0とリードを広げる。
追うオンワード。アサヒビールの反則もあって敵陣28ヤードまでオフェンスを進める。さらにRB真柄、新人・杉澤(東海大)、WR渡部、新人・福田(法政大)らがボールを進めるが、ゴール前5ヤード地点でオンワードが痛恨のフォルススタートの反則を犯す。
ここから得点を狙ってQB富澤がパスを投げ込むが、アサヒビールディフェンスに阻まれてTDを奪えない。前半終了間際には、FGを狙うものの左側にそれて得点出来ずに終わった。
後半に入ってもオンワードQB富澤はパスに正確さを欠く。またDE佐々木主将をはじめとするアサヒビールフロントが、オンワードオフェンス陣に圧力をかけ続け、容易にゲインを許さない。
そして8分9秒、K泉が39ヤードFGを決めて16−0とする。
オンワードはラン主体の攻撃から、パスに切り替え反撃を開始する。
第4Q、TE升田、主将WR河本、井本らへのパスで敵陣2ヤード付近まで攻め込むと、RB杉澤が中央突破してTD(2ポイントパス失敗)で6−16。さらに6分22秒には40ヤードFGを狙うが失敗。
その直後のプレーでアサヒビールは「今日は、ユウ(中村)がよかった。個人技が冴えていた」と阿部監督が絶賛するRB中村が、相手のタックルをかわして77ヤードを独走TD。再び16点差をつける。
オンワードはWR福田への連続パスで敵陣深くに入り、QB富澤が10ヤードをアサヒビールディフェンス陣の強烈なタックルをくぐり抜けてTD。13−23と追い上げたが、反撃もここまでだった。
アサヒビール阿部監督は「よかったよ。杉澤のランを押さえれば、50%はいけると思っていた。鹿島戦が終わってからはその練習を中心にやってきた。今日はそのとおりの展開ができた。次はアサヒ飲料。けが人も帰ってくるし、万全の体勢で戦えるよ。東京スーパーボウルまでいきたいねぇ。できればリクルートとやりたい」と雪辱を晴らす意気込みだ。
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