X League
リーグ記録集 1997〜2005 記録集TOP 閉じる
   

解説記事
マイカル VS リクルート
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
マイカルベアーズ 0 7 0 0 7
リクルートシーガルズ 0 20 7 10 37


リクルートがマイカルを一蹴!「GULLS QUEST」始まる!
 1999年FINAL6初戦。西日本会場である阪急西宮スタジアムに姿を現したEASTの雄、リクルートシーガルズ。対するは、今季WESTで優勝候補筆頭の呼び声高かったマイカルベアーズ。
 初顔合わせとなったこの対戦。マイカルが地元で戦うこともあって緊迫した展開も予想されたが、昨年度王者は貫禄十分。攻守にわたりマイカルを圧倒し、ファイナルスコア37−7の快勝で西武ドームへと駒を進めた。

 「初めての場所。初めての相手。じっくりと様子を見ました」(D.スタント)。
 立ち上がりリクルートはランプレーで様子を見る展開。マイカルは3rdダウンコンバージョンでパスアタックを狙うが、ことごとくQBサックで潰されきっかけがつかめない。
 ゲームが動いたのは1Q終了間際。自陣15ヤード付近からの3rdダウンロングで、QB松本が放ったパスをDB西田がインターセプト。マイカルが、敵陣34ヤードからと絶好のチャンスを得る。
 ショットガンからRB山口へのダイレクトスナップで、ロングゲインを奪うもののホールディングで罰退。しかしこのあとRB杉山、SB菊地のランアタックが決まり、ゴール前13ヤードに迫る。Qタイムを挟んだ2Q、1分30秒。QB夏目からWR竹田へ会心のパスでTD。TFPも決まって、7−0とマイカルが先制する。

 「2Qに入ってね、相手の強いところ、弱いところ大体わかりました。あとはシーガルズのフットボールをするだけです」(D.スタント)。
 リクルートオフェンスがいきなり火を噴く。自陣42ヤードからのオフェンスはQB松本からWR脇田、河本、堀江へ立て続けにパスをヒット。瞬く間にゴール前1ヤードまで迫ると、最後は中央をRB米田が駆け抜けてTD。わずか2分で同点とする。

 2Q6分すぎには、その前のシリーズでエースWR竹田を負傷で失い、焦りの見えるマイカルQB夏目がWR東野に投じたパスを、リクルートDB玉ノ井がインターセプト。この敵陣25ヤードの得点機に、QB松本からWR堀江にワンプレイでTD。14−7とあっさり逆転。
 次のリクルートのシリーズ。自陣30ヤードからのオフェンスを、RB中野、WR堀江、SB大久保(勝)、安部らへの5連続パスでゴール前22ヤードまで運ぶと、再びSB大久保にパスが通りTD。TFPは失敗したものの20−7、試合はこの時点で勝負があった。

 一度手にしたモメンタムは渡さない。初戦でオンワードにかき回されたリクルートは、一段としたたかなチームになっていた。

 後半に入っても、リクルートペースは止まらない。3QのファーストプレーでSB大久保(勝)へ54ヤードロングボムを成功させると、今度は4連続ランプレーで、最後はRB越後のTD。27−7と差を広げる。
 マイカルもRB波武名のラン、QB夏目、RB山口らが繰り出すスペシャルプレーで必死の挽回を図るが、リクルートDB寺田のインターセプトに断ち切られるなど、要所でリクルートディフェンスに締められ得点には至らない。

 結局、4QにもK大久保(征)の35ヤードFG、RB亀山の6ヤードTDランなどで加点したリクルートが、37−7の圧勝劇でFINAL6の初戦を飾った。

 「次は鹿島。とても強い。でも彼らを破らないと日本一は手に入らない」(D.スタント)。
 シーガルズの「GULLS QUEST」は、いま始まったばかりだ。



試合結果を見る

個人記録を見る

 
 
  日本社会人アメリカンフットボール協会 Copyright (C) 2007 NFA All Rights Reserved.