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解説記事
鹿島 VS リクルート
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
鹿島ディアーズ 0 10 10 0 20
リクルートシーガルズ 0 7 0 6 13


鹿島 攻守ライン戦でリクルートを圧倒!頂上決戦へ!
 ファイナル6注目の一戦。鹿島ディアーズとリクルートシーガルスの戦いは、ライン戦で終始リクルートを上回った鹿島が20−13で逃げ切り、2年振り2度目の東京スーパーボウル進出を決めた。

 鹿島の攻撃から始まったこのゲーム。鹿島は今季のキープレイとなっているRB堀口のパワープレイとWR板井へのパスを上手く混ぜ合わせ、2シリーズ連続で先制のチャンスを掴む。
 しかし、チームが絶大の信頼を寄せる全日本K中筋が、2度もFGを外すという不安のスタート。

 この日の鹿島の強力ディフェンスラインはそんなオフェンスの拙攻に動じることなく、その強さを如何なく発揮する。
 リクルート自慢のオフェンスライン“ツイスターズ”との注目の対決も、DL飯田、木下がQBサックを決めるなど、序盤戦はリクルートオフェンスに全く付け入る隙を与えない。

 ゲームが動いたのは第2Q5分過ぎ。鹿島LB大島がリクルートQB松本のパスを敵陣内でインターセプト。絶好のフィールドポジションを得た鹿島は、RB堀口へのパスを足がかりにゴール前5ヤードまで前進すると、主将RB藤井が3プレイ連続の中央突破でタッチダウン。TFPキックも決まり7−0と鹿島が先制に成功する。

 ここまで攻撃で全くいいところがなかったリクルート。続く攻撃ではQB松本からパスを受けたSB根崎が、一気に38ヤードのビッグゲイン。鹿島陣6ヤードまで攻め込むと、とどめはWR堀江がCB竹下にカバーされながらもエンドゾーンでダイビングキャッチ。リクルートはお家芸の“ビッグプレー連発”で瞬く間に同点とする。

 ところが、鹿島も自陣12ヤードからの見事なタイムコントロールで前進し、前半残り10秒で、K中筋がこれまで失敗を帳消しにする41ヤードのロングFGを決めて10−7で前半を折り返した。

 鹿島は後半開始早々、LB百瀬のプレッシャーで乱れたパスをDL木村がインターセプト。またしてもターンオーバーで掴んだチャンスに6分12プレーを費やし、最後はRB児玉が飛び込んで17−7。点差を徐々に広げていく。

 これ以上点差を広げられたくないリクルートだが、次のシリーズでもミスを犯す。今度は自陣でパントスナップをファンブル。このボールを押さえた鹿島はFGで3点を追加。20−7と更に引き離す。

 第4Q、このままじゃ終われないリクルートは、要所でSB根崎へのパスで前進し、RB中野のTDランで13−20とするが、TFPを外した上に、攻撃権奪取を狙ったオンサイドキックも失敗し、万事休す。
 結局そのまま20−13で鹿島が逃げ切り、リクルートの2年連続東京スーパー出場はならなかった。

 リクルートは3回のターンオーバーを全て得点され自滅。対する鹿島は、そのチャンスをきっちりと得点した。この差が勝敗を分けた形となった。
 この結果、鹿島は同じく準決勝でアサヒ飲料をふり切ったアサヒビールシルバースターと、12月15日、東京ドームで社会人日本一を賭けて対戦する。




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