初戦、湖北ファイニーズの強力ディフェンスに苦しみながらも白星発進を果たした松下電工インパルスと、マイカル相手に好ゲームを展開しながらも惜敗したイワタニサイドワインダーズが対戦。結果は気迫溢れる全員フットボールで、得点を重ねた松下電工が17−7でイワタニを破り2勝目、勝ち点を4とした。
立ち上がりイワタニはQB大橋のプレーアクションパス、QB松本のオプションプレーなどを使って揺さぶりをかける。しかし松下電工ディフェンス陣が冷静に対応、ハーフウェーを越えさせない。
松下電工の2シリーズ目、自陣24ヤードからのオフェンス。QB高橋からWR松岡へのパス、QB秋山からRB荒木へのパスなどを軸にダウンを更新すると、QB高橋からWR芝原へ29ヤードのロングパスがヒット、一気にゴール前に。最後はQB秋山からRB安藤へのTDパスが決まり先制する。
「7月にコンバートを申し渡されてから夢中で練習した。余裕があればもう少し喜びを表現したのですが..」と秋山。公式戦初のTDパスだ。
続いての松下電工のキックオフは、なんとオンサイドキック。これを秋山がカバーし、見事に成功。「キッキングゲームでリスクを犯してでもチャンスを創りたかった」と村上監督。
このチャンスを、K太田の36ヤードフィールドゴールに結びつけ10−0とリードを広げた。
対するイワタニは、QB松本のオプションプレーでボールコントロールを図るが、松下電工DL脇坂、角田、LB段野らの鋭いつっこみにダウン更新を続けられないまま、前半を終了する。
後半開始早々、松下電工自陣35ヤードからのオフェンスは、QB秋山がドライブ。しかし、イワタニDB阿部、LB藤本らの反応がよくパスが決まらない。
4thダウンパントに追い込まれたところで、P平船がスナップされたボールをファンブル。これをイワタニDB武本が、すかさずリカバーし、そのまま持ち込んでTD。TFPも決まって10−7と追いすがる。
このあと、双方のディフェンス陣が良く踏ん張り、互いに得点に至らない展開が続く。
均衡破ったのは松下電工。4Q5分、イワタニ自陣20ヤードからの攻撃で、QB大橋が投げたパスをLB段野がインターセプト。ゴール前30ヤードと絶好のポジションを手に入れる。
このチャンスにRB粳田のラン、QB高橋から今度はWRに入った秋山へのパスなどでダウンを更新すると、ゴール前6ヤードから新人RB小林が、オープン展開から相手ディフェンスを一気に振り切ってTD。試合に決着をつけた。
「点が入らないと皆に焦りが出てくる。今日はディフェンス陣に助けられた」と村上監督。次はいよいよマイカル戦だが「この2週間が勝負」と表情を引き締める。
またしても惜敗に泣くイワタニの森下ヘッドは「ディフェンスはあと1本減らす。オフェンスはあと1本増やす。とにかくそれが目標です」と悔しさをかみしめた。
|