前節にようやく片目が開き、上昇ムードにのりたい湖北ファイニーズと、毎試合善戦しながらも、白星に恵まれないイワタニサイドワインダーズが対戦。
両チームとも、ゴール前で決め手を欠く重苦しい展開が繰り広げられたが、新人QB荒木、RB山崎らの活躍で2本のTDを獲得したファイニーズが、14−3で今季2勝目を納めた。
ファイニーズの先発QBは義永。自陣15ヤードからの立ち上がりは、RB井場、山崎らを走らせて様子を見るが、イワタニディフェンス陣の反応が良く、たちまちパントに追い込まれる。
自陣36ヤードから始まったイワタニの1stシリーズ。QB大橋から、WR島崎、青砥らにパスが次々とヒット、ゴール前8ヤードまで攻め込む。しかしここで「勝負を捨てるようなミス」(森下ヘッドコーチ)、QB大橋が痛恨のファンブル。これをファイニーズDL春日がリカバー、先制のチャンスを逸してしまう。
さらに、ファイニーズの攻撃を4回で終わらせたあとのイワタニ。QB大橋からWR高畠へのパス、RB山本(和)、廣長らのランで、敵陣28ヤードまで進みFGを狙うが、相手にブロックされ、得点には至らない。
ファイニーズも、RB井場、山崎のランなどで敵陣18ヤード付近まで攻め込むものの、イワタニディフェンス陣の果敢なブリッツに押し戻され、4thダウンFGトライも失敗に終わり無得点。
逆に、2Q6分頃から始まったイワタニ自陣24ヤードからのオフェンスは、QB大橋からWR島崎へのパスを軸に前進。相手のパスインターフェアーにも助けられて、ゴール前5ヤードまでボールを進める。
ゴール前の攻防は、ファイニーズディフェンス陣が踏ん張り、K豊野の22ヤードFG3点に止め3−0。イワタニのリードで前半を終えた。
後半開始早々、イワタニの1stプレーでファンブルしたボールを、ファイニーズLB石川がリカバー、いきなり攻撃権を奪う。
このチャンスに、2Q後半から交代出場のQB荒木が丁寧にドライブ。WR田崎へのパスに、RB井場、山崎のランを交えて、9プレーでゴール前8ヤードへ。
ここからのオフェンスはFG失敗に終わったものの、続くイワタニのオフェンスを4回でキッチリと終わらせると、敵陣35ヤードから再びドライブ開始。最後はWR田崎へ、「DBを抜いた瞬間にきちんと飛んできた」(田崎)TDパスで締めくくり、7−3と逆転に成功する。
これで流れを掴んだファイニーズは、ディフェンス陣が波にのり、イワタニを自陣に入らせない。
さらに試合終了間際にも、ゴール前20ヤードから、RB山崎が得意のオープンを駆け上がってTD。14−3と試合を決定づけた。
試合後、ファイニーズ村田ヘッドコーチも「負けたらあとがないだけに価値ある勝利」とさすがに嬉しそう。次はマイカルとの一戦だが「勝ち越しをかけてファイニーズらしい戦いを見せたい」と気を吐いた。
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