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【SUPER 9】富士通-パナソニック 試合レポート

’13.12.02

富士通がパナソニックを退け、2年ぶり5回目の決勝進出

 

 JXB進出をかけて、2ndステージSUPER9リーグ2位通過の富士通フロンティアーズと、同じく3位通過のパナソニックインパルスが対戦。

勝利すれば富士通は2年ぶり、パナソニックは3年ぶりの進出となるだけに、最後まで熱い戦いが繰り広げられた。

 

 前節の2ndステージ最終戦では、ともに45得点した両チーム。この試合も点の取り合いになるかと思われたが、前半はロースコアの展開となった。

 

富士通WR#22宜本

QB#12平本からWR#22宜本へのパスで富士通が先制

 先にチャンスを得たのは富士通だ。パナソニックのオフェンスでQB#8高田がWR#80柴田へパスを成功させるが、タックルされてボールをファンブルし、富士通LB#45鈴木がリカバー。いきなり敵陣29ヤードからの攻撃権を得る。

 

 富士通はQB#12平本がWR#17秋山へパスを決め、RB#29ゴードン、#20高野橋が中央を走りゴール前16ヤード付近まで攻め込むが、ここから決め手に欠き、33ヤードのFGを選択。

 だが、K#11西村の蹴ったボールをパナソニック#17モトゥにブロックされ、先制点を奪えなかった。

 

 富士通は次の自陣46ヤードからのオフェンスでも反則で大きく罰退すると、QB平本からWR#22宜本へのパスが決まったものの、3rdダウンでQBサックされ、攻撃権放棄のためのパントを選択。

 しかし、このP#19吉田の蹴ったボールをパナソニックPR#6増谷がファンブルし、敵陣30ヤードから再び富士通が攻撃権を得る。

 このチャンスにQB平本がWR宜本へフェイクパスを決めTD。富士通が1Q11分25秒に、相手のミスからようやく先制点を奪った。

 

 

K#11佐伯

パナソニックはK#11佐伯のFGで反撃する

 直後のパナソニック。自陣25ヤードからのオフェンスでは、QB高田がTE#84吉田へパスを2本決めて前進すると、RB#22奥田、QB高田の2度のランで敵陣へ侵入。

ここでもRB奥田、そしてQB#3永吉のラン、さらにQB永吉からTE吉田へのパス、永吉のオプションキープで、敵陣27ヤードまで迫った。

 ここで、パナソニックはOLが左サイドに離れてセットするロンリーセンター隊形から、QB高田が右エンドゾーンに走り込んだWR#5本多へパスを決めTD。7-7の同点に追いついた。

 

 パナソニックは次のオフェンスでもQB高田がテンポよくパスを決め、自陣34ヤードから敵陣32ヤード付近まで攻め込むが、K#11佐伯がFGトライをブロックされ、失敗してしまう。その後は両チームとも敵陣に進入することが出来ない。

 

 前半も残すところ3分29秒となったパナソニック、自陣35ヤードからのオフェンス。RB#33横田の2度のラン、QB高田からTE吉田へのパスが2回決まって、敵陣27ヤード。そしてQB高田のスクランブルランでさらに4ヤード前進するが、このプレーで高田が負傷してしまう。

 この窮地にQB#18大原が登場。RB横田へのパスや、相手DBのホールディングの反則でゴール前9ヤードまで迫った。しかし、ここからラン、パスとも決めることが出来ず、K佐伯が25ヤードのFGを成功させ、10-7と、逆転に成功し前半を終えた。

 

 後半早々には、富士通QB平本もスクランブルランで負傷してしまう。

 急遽出場したQB#18出原は、ハーフライン付近からのオフェンスを率い、RB#28進士のラン、QB出原からWR秋山へのパスを決め敵陣39ヤードとオフェンスをドライブ。ここからWR#81中村へのダブルリバースプレーがうまく決まって、そのままエンドゾーンまで走りTD。富士通が14-10と再び逆転した。

 

 

RB#20高野橋

3Q、RB#20高野橋がTDを奪いリードを広げる

 富士通は次の自陣49ヤードからのオフェンスでも、QB出原がWR秋山へパス、QB出原自らのラン、RB高野橋のランでゴール前11ヤードとすると、QB#19吉田のカウンターランでさらに前進。最後はRB高野橋が中央付近を走り抜けTD、21-10とさらにリードを広げる。

 

 パナソニックも反撃する。直後のキックオフで、KR#27辻が57ヤードをリターンし、敵陣34ヤードからの攻撃権を得る。

 このチャンスに、ケガをおしてQBに高田が起用されるが、パスを決めることが出来ない。結局K佐伯が45ヤードのFGを成功させ、13-21と追い上げた。

 

 食い下がるパナソニックだが、次の自陣20ヤードからのオフェンスで、QB大原が富士通LB#35竹内にQBサックされ、ボールをファンブル。このボールを富士通DL#98南が拾い上げて走り、富士通がいきなりゴール前2ヤードからの攻撃権を得る。

 このチャンスに、RB高野橋がオフタックル付近を走り抜けTD、28-13と再びリードを広げた。

 

 パナソニックはその後も、敵陣23ヤードまで侵入するが、QB大原の投じたパスを富士通LB#5青木にインターセプトされてしまう。

 

LB#35竹内が激しいタックルでファンブルを誘う

 また、次のシリーズでもQB大原の投じたパスをWRがはじき、富士通DB#2佐藤にインターセプト。反撃をたび重なるターンオーバーで断ち切られ、そのままゲームオーバーを迎えた。

 

 富士通の藤田ヘッドコーチは「前半はフィールドポジションもよかったのに、点が取れずしんどかった。パナソニックさんのディフェンスに、しっかりプレーを止められてしまった。ただ、ゲームがしんどくても崩れなくなってきたのは成長したところ。後半、オフェンスは短いパスを決め、ランを出せたこと、ディフェンスは(パナソニックの)高田君が(けがで)出ていなかったのが大きかったが、止めるべきプレーを止めることが出来たと思う」と、冷静に分析した。

 JXB(オービック戦)に向けては「3連覇しているチームと戦えるのは光栄なこと。ポイントをしっかり押さえて、自分たちのできることを徹底してやりたい」と、悲願のJXB初優勝を目指す。

 

 一方、5回のターンオーバーを喫したパナソニックの荒木監督は「前半からボールのミスが出たがこれも実力。でもディフェンスはよく頑張って、あの(富士通)オフェンスをTD4本に抑えてくれた。オフェンスは(高田)鉄男の怪我で苦戦したことは否めないが、後半、ドライブすらできなくて時間を使うことができず、ディフェンスに負担を掛けた」と、なすすべのなかったオフェンスを悔やむ。

 しかし、3年ぶりにファイナルステージに駒を進めた今シーズンを「近年はチーム状態が下降気味だったが、今年は新人とベテランがうまくかみ合って、上向きのチームにできたと思う。来年はさらにいろいろなことにチャレンジして、もう一段階上にあがりたい」と、総括した。

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