EAST
富士通フロンティアーズ LIXIL DEERS アサヒビールシルバースター 東京ガスクリエイターズ 警視庁イーグルス 富士ゼロックスミネルヴァAFC
CENTRAL
オービックシーガルズ IBM BigBlue ノジマ相模原ライズ オール三菱ライオンズ 明治安田PentaOceanパイレーツ BULLSフットボールクラブ
EAST
パナソニック インパルス エレコム神戸ファイニーズ アサヒ飲料チャレンジャーズ アズワンブラックイーグルス 名古屋サイクロンズ クラブホークアイ
TOP > What’s New > 【JXBトーナメント セミファイナル】 オービックシーガルズvsパナソニックインパルス 試合レポート

What’s New

【JXBトーナメント セミファイナル】 オービックシーガルズvsパナソニックインパルス 試合レポート

’16.11.28

雨中のタイブレイクを制し、オービックが3年ぶりのJXBへ

 

苦手な関西でのパナソニック戦で勝利し、オービックシーガルズが3年ぶりのジャパンXボウルへとコマを進めるのか。主力メンバーが大幅に入れ替わったにも関わらず、昨年に続き2年連続でパナソニックインパルスが出場するのか。注目の大一番は強い雨の降る中、熱い戦いが繰り広げられた。 

 

DB#12今西が激しいヒットでファンブルを誘う

1Qはお互いに様子見の展開。反則も多発し、思うように陣地を前に進めることができない。

そのような状況の中、オービック自陣10ヤードからの攻撃で、RB#32原がボールをファンブルし、パナソニックDB#12今西がそのボールをリカバー。パナソニックがゴール前14ヤードからの攻撃権を得た。

 

しかし、パナソニックもこのチャンスをたった1プレーで逃してしまう。

QB#8高田の投じたパスをキャッチしたWR#89小山が、タックルされてファンブルロスト。FGの3点すら奪えず攻守交代となった。

 

2Qになると、両チームとも自陣から抜け出すことすらできず。「我慢のフットボールだった」とオービックの古庄ヘッドコーチ。0-0の無得点で前半を終えた。 

 

リターナー#18木下が46ヤードリターンでチャンスを作る

後半開始早々、パナソニックのキックオフをオービックのリターナー#18木下が、46ヤードをリターン、いきなり敵陣44ヤードからの攻撃権を得る。

ここでQB#15ニューハイゼルからWR#85萩山へのロングパスが決まり、ゴール前8ヤードまで前進。さらにRB#43望月が中央を走り前進するが、QBニューハイゼルが2度続けてQBサックされてしまい、K#49星野の34ヤードFGトライも、パナソニックDB#27辻にブロックされ、失敗に終わった。

 

一方のパナソニック。直後の自陣20ヤードからの攻撃で、RB#33横田が3度のランで前進を重ねると、QB高田からWR#4高木へのパス、QB高田のランなどで敵陣35ヤードまで前進。

しかしここからのランが進まず、K#11佐伯(栄)が、43ヤードのFGにトライし成功する。 

 

一度は成功したFGを放棄してダウン更新を選択した

だがこのプレーで、オービックがオフサイドの反則を犯しており、パナソニックはダウン更新を選択。敵陣22ヤードから再びパナソニックの攻撃となった。

TDを狙うべくRB#25須賀のラン、そしてQB高田のスクランブルランを繰り出すも大きく前進できず、再びK佐伯(栄)が登場すると37ヤードのFGトライ。しかし、今度は左に外してしまい、なんと無得点でこのシリーズを終えることとなった。

 

パナソニックは4Qに入って、オービックのQBニューハイゼルの投じたパスを、WRの前に回り込んだDB#24竹内がインターセプトし、敵陣38ヤードからの攻撃権を得ると、QB高田、RB須賀、横田のランでゴール前10ヤードまで迫る。

 しかしここからエンドゾーンが遠く、結局K佐伯(栄)が、27ヤードのFGを成功させ、ようやくパナソニックに先制の3点が入った。 

 

満を持してQB#6菅原が登場。同点FGを演出する

直後のキックオフで、リターナーの木下がまたもや47ヤードをリターンし、オービックが敵陣43ヤードからの攻撃権を得る。

ここで「出場させるタイミングを見計らっていた」(古庄HC)というベテランQB菅原を起用。RB望月のランで前進すると、QB菅原からWR#84西村へのロングパスが決まり一気にゴール前9ヤードへ。

だがオービックのエンドゾーンも遠く、TDには至らず。K星野の24ヤードFGを成功で、3-3の同点に追いついた。

 

直後のパナソニックの攻撃。相手の反則で敵陣に侵入、QB高田からWR#80柴田、#83木下へのパスが決まり敵陣34ヤード。決勝の望みをかけたK佐伯(栄)の51ヤードFGトライは届かず、勝負の行方はタイブレイクに持ち込まれた。 

 

JXBの切符を掴んだWR#7池井 (C)NFA

タイブレイク先攻はパナソニック。敵陣25ヤードからRB横田が3度続けてボールを持つがダウン更新を奪えず、K佐伯(栄)が35ヤードのFGを決め、3点を獲得。

 

続くオービックの攻撃。2ndダウンでQB菅原がRB原へスクリーンパスを決め、7ヤード前進。

次のプレーでQB菅原が、エンドゾーンでフリーとなったWR#7池井へしっかりパスを決めTD。オービックが勝利を納め、ジャパンXボウルへの切符を手に入れた。

 

前身を含め、関西でのパナソニック戦勝利は、1996年以来となるオービックシーガルズ。古庄ヘッドコーチは「厳しい展開だったが、試合開始直後から状況に左右されず、粘り強く戦ってくれた。キッキングでミスがなかったのも勝因の一つ。ODK(オフェンス、ディフェンス、キッキング)が助け合って勝利に導いてくれたと思う」と、興奮冷めやらぬ様子。

「今季はシステムが変わって、初戦をチームのピークに持ってきたが、接戦の中で毎週成長している。この2週間、どうやって強くなるか。面白いチームになってきているので楽しみだ」。古庄HC、大舞台に向けて満面の笑み。

 

一方、「富士通に借りを返したかったね」というパナソニックの荒木監督は「ウチの持ち味の地上戦で苦労した。こういうのを勝ちきるだけの実力がなかったということ。キッキングもこだわってやってきたが、(木下に)走られた。TDが欲しかった」と、残念そう。

「来シーズンは、いい新人も入ってくるので楽しみ。年間を通して戦う準備をして挑みたい」と結んだ荒木監督。リターンマッチは来季へ持ち越しとなった。

ツイート
ページトップへもどる