【ＷＥＳＴ】アサヒ飲料－名古屋　試合レポート

開始速攻で４ＴＤを連取。アサヒ飲料が快勝スタート

 

ＸリーグＷＥＳＴファーストステージの第１節。２日目の第１試合は、アサヒ飲料チャレンジャーズと名古屋サイクロンズが対戦した。

 

開始早々からアサヒ飲料の速攻が決まる。

 

５０ヤード付近から始まったアサヒ飲料、最初のオフェンス。先発ＱＢ#10林の投じたパスが、左サイドを駆け上がるＷＲ#19岡野の手に収まると、そのまま57ヤードを走りきってＴＤ。開始３プレー目でアサヒ飲料が先制に成功する。

 

 

続く名古屋のオフェンスで、名古屋がＲＢ#9井戸のランでダウンを更新し、自陣44ヤード付近まで進んだところで、名古屋ＱＢ#2小山のパスを、アサヒ飲料の新人ＬＢ#32安藤がインターセプト。「能力も高く、いい新人」とアサヒ飲料の福田ヘッドコーチも期待を寄せる安藤は、そのまま50ヤードを走ってリターンＴＤ。アサヒ飲料が瞬く間に２本のＴＤを奪う。

 

再び名古屋のオフェンスとなるが、ＤＬ#49トイプロトゥ、#98マタギエセら、ハワイ大出身コンビを軸にしたアサヒ飲料フロントの激しいプレッシャーに、ＱＢ小山が３プレー目にファンブル。これをアサヒ飲料のＬＢ#9星田が抑え、アサヒ飲料が敵陣41ヤードからの攻撃権を手に入れる。

ＱＢ林のキープでゴール前27ヤードとすると、ここからＲＢ#24白神がＴＤランを決め、アサヒ飲料が追加点を奪う。

 

アサヒ飲料の速攻が止まらない。次のオフェンスシリーズでは、ＱＢ林からＷＲ#11呉田への61ヤードＴＤパスが通り、１Ｑだけで28－０と試合の趨勢を決めてしまう。

 

 

２Ｑ早々には、アサヒ飲料ＤＬ陣に押された名古屋のＱＢ小山がエンドゾーンから脱出が出来ず、たまらずセーフティを献上。

さらにセーフティ後のキックオフで、敵陣29ヤードから始まったアサヒ飲料のオフェンスでは、交代出場したＱＢ#14原口が自らのキープや、ＷＲ岡野へのパスでゴール前８ヤードとすると、ＷＲ#7森へのパスを挟んで、ＲＢ白神が再びＴＤランを決める。

 

次のシリーズからもオフェンスを任されたＱＢ原口は、自陣44ヤードからじっくりとドライブ。ＴＥ#85古財、ＷＲ#88酒本らの新人や、ＷＲ呉田へのパスに、ＲＢ白神のランを交えてダウン更新を重ね、最後は新人ＲＢ#34巽のＴＤに繋げて得点を重ね、44－０で前半を折り返す。

 

なんとか一矢報いたい名古屋は、３Ｑの終盤に、アサヒ飲料ＱＢ原口がピッチしたボールをカットし、ＤＬ#52森川がこれをリカバー。ゴール前27ヤードと得点のチャンスを得る。

 

パス攻勢に出るＱＢ小山は、相手の反則にも助けられ連続ダウン更新して、ゴール前２ヤード。ここからＷＲ#18棚橋にＴＤを通して、名古屋がなんとか１本を返す。

 

しかし名古屋の反撃もここまで。後半はＫ#8崔の２本のＦＧを追加したアサヒ飲料が、50－７の快勝で白星発進した。

 

「後半は締まらない感じになってしまった。１本目と２本目の差がまだまだある」と、アサヒ飲料の福田ヘッドコーチ。３分の１ぐらいは新人が締める新チームとなった今季だが「補強は上手くいっている。精神的なまとまりもチームという意識が出来てきた」と、ムードは上昇中だ。

次節は、パナソニックを倒して波に乗るエレコム神戸が相手。「ＱＢがいいのでプレッシャーをかけていきたい。しっかり準備して臨んでいく」と、万全の構えだ。

 

「これがＸリーグだ、という速さ。日々の練習では経験出来ないスピードに、毎年のこととはいえ初戦はやられてしまう。逆に４Ｑはもうちょっとやれると思ったが、まだまだ」と、試合を振り返る名古屋の谷川監督。「新人のＷＲ宇佐見は収穫。今後も使っていける」と、次に向けて得るものもあったようだ。