【WEST】アズワン-名古屋 試合レポート
’14.09.16
ホームで盛りあがる名古屋にアズワンが薄氷の勝利
XリーグWESTファーストステージ第2節の最終日。アズワンブラックイーグルスと名古屋サイクロンズの試合は、愛知県の半田陸上競技場で行われた。
前節、西宮に苦しんで勝利したアズワンに対して、初戦のアサヒ飲料戦では、オフェンス、ディフェンスとも厳しい洗礼を受けた名古屋が、地元でどのような戦いを挑むかが注目された。
アズワンのキックオフで試合が始まり、立ち上がりは両チームのディフェンスが踏ん張ってパントの蹴り合いとなる。
2Q5分25秒からのアズワンの攻撃。QB#17田原がWR#18勝山に、23ヤードのパスを通しダウンを更新すると、WR#3中尾のパスを絡めて、最後は新人WR#19清水に55ヤードのTDパスが成功、アズワンが先制した。
アズワンは続く名古屋の攻撃で、QB#2小山の投げたパスをアズワンDB#26矢萩がインターセプトして、再び攻撃権を手に入れる。本来のアズワンなら、ここで一気にたたみ掛けるのだが、いまひとつオフェンスがかみ合わない。ホールディングなどの反則もあって、結局ダウン更新出来ず、そのまま前半が終了した。
後半開始のキックオフ。名古屋の谷川監督も警戒するよう選手に指示を出していたキックオフリターンで、アズワンのKR#21中村が素晴らしいスピードで95ヤードのビックリターンTDをあげ、アズワンが6点を追加。TFPキックは失敗するものの、13-0として、試合を優位に進める。
今度こそアズワンが波にのるかと思われたが、逆に燃えたのは、地元開催で大声援をバックにした名古屋。
この声援にディフェンスが応え、LB#41山田が敵陣25ヤードでインターセプト。このチャンスに、RB#33森川、#21藤井のランでゴール前16ヤードまで攻め込む。
一気にTDかと思われたが、ここからQB#2小山のパスをレシーバー陣が落とし、ダウン更新出来ず。結局FGの3点しか挙げること出来なかった。
名古屋の反撃もここまで。その後もディフェンスが頑張るが、再び流れを取り戻すことなく試合終了。13-3とアズワンが冷や汗の勝利となった。
アズワンの芳井ヘッドコーチは「チームにとっては、遠征を経験出来て良かった」と、まずはこの遠征での成果を話す。しかし試合内容になると「厳しいゲームで、勝てたのが収穫」とさすがに厳しい表情。「次節のアサヒ飲料戦については、きっちりと準備して臨みます」と、表情を崩さずに力強い言葉で締めくくった。
一方、名古屋の谷川監督は上気した真っ赤な顔で「メチャクチャ悔しい。全体的にはウチに流れが来ていたのに、ちょっとしたミスが流れを止めた」と、興奮気味に語る。「小山の調子が良かったので、レシーバー陣の不甲斐なさが・・」と、決めきれなかったオフェンスに無念の表情。
しかし「久しぶりの地元のゲームで観客の方も満足してくれたのではないか」と、最後は少し表情を崩してホッとした様子だった。