【WEST】西宮-名古屋 試合レポート
’14.10.19
ペースをつかんだ名古屋が大量得点。初白星を獲得
XリーグWESTファーストステージ最終節。西宮ブルーインズと名古屋サイクロンズ、ともにここまで勝ち星を挙げられていない両チームが対戦した。
最初にチャンスを掴んだのは西宮。名古屋が最初の攻撃シリーズで敵陣に入ったところで、QBとRBのエクスチェンジミスでこぼしたボールを西宮のDL#98野田が確保、西宮が自陣49ヤード付近からの攻撃権を得る。
西宮はRB#25森のランでダウンを更新して敵陣へと侵入するが、ここから不用意な反則を繰り返し、結局はパントに終わる。
名古屋の先発QBは若手の#12川口。立ち上がりこそミスが出たものの、1Q終盤からロングドライブを決めてみせる。
自陣15ヤードから、WR#10永井へのパス、QB川口のキープ、RB#7加藤のランなどでダウン更新を重ね敵陣にはいると、さらにWR#95鈴木へのパス、RB#1秀平のランなどで連続ダウン更新。
じっくりとしたドライブでゴール前2ヤードまで攻め入ると、ここからRB#9井戸が密集を抜けてTD。名古屋が先制する。
その直後、今度は西宮に手痛いミス。西宮が自陣25ヤードから始まった攻撃シリーズの第1プレーで、やはりエクスチェンジミスからボールを落とし、これを名古屋のDL#5岡が抑える。
このチャンスに名古屋はQB川口からWR#19宇佐見へのTDパスを一発で決め、追加点を奪う。
試合は14-0と名古屋がリードして迎えた後半。西宮は後半の第1プレーでQB#6近藤が投げたパスを名古屋のDB#28中村にインターセプトされてしまう。
敵陣31ヤードといきなりの得点機を得た名古屋。QB川口がWR#85鈴木へ落ちついてパスを決めてTD。21-0とリードをさらに広げる。
さらに続く西宮の攻撃で、パス攻勢に出る西宮のパスを、今度はDB#30石崎がインターセプト。再び名古屋が敵陣37ヤードからの攻撃権を得る。
QB川口からWR#17近藤、WR宇佐見へのパスでテンポ良くダウン更新すると、最後はRB井戸がエンドゾーンへ飛び込んでTD。ダメ押しとも云える点数を奪い、ほぼ決着をつける。
この後も名古屋は終始優位に試合を進め、2本のFGを追加して、ファイナルスコア34-0で西宮に圧勝。今季のリーグ戦での初勝利を挙げた。
「個人技だけで取れたTDというラッキーもあって、思い通り以上の結果。それぞれのマッチアップが上手くいっていた」と、さすがに嬉しそうな谷川監督。しかし「結果オーライだが、不思議なインターセプトもあって、ここは修正しなければならない」。つまりディフェンスのアサイメントミスの結果、インターセプトになったプレーがあったことを「ちょっとしたことで悪い結果に繋がることなので改善しなければ」と、冷静に分析。
まだまだセカンドステージの戦いが続く。「なんとか2つ勝って初の4位を狙っていきたい」と意気込んだ。
一方、まったく良いところが見せられずに終わった西宮の大川オフェンスコーチは「立ち上がりのチャンスを潰してしまったのが大きかった。力不足もあるが、やろうとしていることが出来ていない結果」と、振り返る。
「QBの攻めたいという気持ちが前に出てしまって、リズムが掴めないままに終わってしまった」と、最後まで乗り切れなかった攻撃を反省する。
「QB近藤はもっと出来るはず、彼を信頼して立て直していきたい」と次のセカンドステージでの巻き返しを図る。