【WEST】アズワン-エレコム神戸 試合レポート
’14.10.20
最後はエレコム神戸が突き放す。ファーストステージを全勝通過
前節でファーストステージ1位通過を決めたエレコム神戸ファイニーズと、4位が決まったものの、長年のライバルには負けたくないアズワンブラックイーグルスが対戦。
「アサヒ飲料、アズワンに勝って、WESTのクラブチームNo.1になることを目標に戦ってきた」というエレコム神戸が、28-0で快勝、5戦全勝でセカンドステージ進出を決めた。
さすがは相手チームの手の内を知り尽くした両チームの戦いだ。立ち上がりから1stダウンすら奪えないオフェンスが続く。
先に動いたのはエレコム神戸。第1Qの終わりに自陣39ヤードからの攻撃で、QB#11糟谷がWR#83東内へパスを決め、ようやくダウン更新すると、TE#13松田へのパス、RB#23金城のランなどで前進。
しかしTDには至らず、K#80松岡(隼)の37ヤードのFGトライも右に外れ、先制点を奪えない。
エレコム神戸は、第2Q6分35秒、敵陣48ヤードから攻撃開始。QB#6フナキの2度のランでゴール前5ヤードまで前進すると、RB金城、#33長谷の中央へのランでTDを狙うも、アズワンの分厚い守りを突破できず、またもや得点することができなかった。
しかし、直後のアズワンのオフェンスでRB#28山上がファンブル、エンドゾーンに転がったボールをエレコム神戸LB#1アロがリカバーしてTD。第2Q10分22秒にようやく先制点を奪うことに成功した。
後半、アズワンは自陣27ヤードからの攻撃で、QB#8奥野が3rdダウンロングの場面から2度パスを決め、敵陣35ヤードまで侵入する。さらに相手ディフェンスのレイトヒットの反則、RB#2太刀掛のランでゴール前16ヤードまで迫る。
しかし、ここからQBのカウンターランで前進したものの、ダウン更新を奪えずK#1中西の25ヤードのFGも、左に反れて失敗に終わった。
直後のエレコム神戸の攻撃は、QB糟谷が投じたパスを、アズワンDB#11田口が上手く回り込みインターセプトする。
しかし、アズワンの敵陣28ヤードからの攻撃1プレー目で、QB奥野が投じたパスが味方選手に当たり、はね上がったボールをエレコム神戸DB#7中谷がインターセプトする。
攻守が目まぐるしく変わった後に、エレコム神戸がドライブを開始。
自陣17ヤードから、QBフナキの2度のキープラン、QB糟谷のキープラン、さらにRB#30佐伯のランで、ゴール前13ヤードへと一気に迫る。ここでQB糟谷がWR東内へパスを決めゴール前2ヤードとし、最後はRB長谷が1ヤードを走りTD。14-0と待望の追加点を奪った。
ようやく攻撃のリズムを取り戻したエレコム神戸。次の敵陣43ヤードからの攻撃では、QBフナキがWR#17堀へのロングパスを鮮やかに決め7点を追加。
次の攻撃では、敵陣40ヤードからランプレーを中心に攻め、最後はQBフナキからTE松田への1ヤードパスが決まり、28-0として勝負を決めた。
全勝でのファーストステージ通過を果たし、初のSUPER9進出となったエレコム神戸。狩野ヘッドコーチは「アズワンさんがスカウティングをしっかりされていたので、出したいプレーがなかなか出せず苦しい展開になった。ただ、耐えて何とか勝つことができてよかった」と快勝にホッとした表情。
しかし、これから迎えるセカンドステージについては「関東のチームは1対1では苦しいので、プレーが出やすい環境を整えなければならない。戦術もガラっと変わると思う。もう少し大暴れしてXリーグを盛り上げたい」と気を引き締め直していた。
一方、惨敗に終わったアズワンの芳井ヘッドコーチは「ディフェンスはよくやってくれた。オフェンスは前半奇襲を仕掛けたがミスが出たりして厳しい展開になった。この結果が今のエレコム神戸さんとの実力差だと思う」と放心状態。
「4年ぶりにBATTAL9出場となるが、確実に2勝して、昨年のエレコム神戸さんのように決勝プレーオフまで駒を進め、実力をつけたい」とセカンドステージでの復活を誓っていた。