【SUPER９】パナソニック－ノジマ相模原 試合レポート

２番勝負はパナソニックが圧倒して先勝。次回は決戦

 

試合前から、２週間後に同じキンチョウスタジアムで行われるファイナルステージでの再戦が決まっている両チーム。ここまで無敗のパナソニックインパルスと、1敗のノジマ相模原ライズが対戦。

「お互いすごくやりにくい」（パナソニック・荒木監督）、「やりやすくはない」（ノジマ相模原・須永ヘッドコーチ）という雰囲気の中、試合が始まった。 

 

先にチャンスを得たのはノジマ相模原。自陣９ヤードからのオフェンスでＱＢ#14アンダーソンのランや、そのアンダーソンからＷＲ#7井本へのパスなどで敵陣28ヤードまで前進したが、Ｋ#29望月が45ヤードのＦＧを失敗してしまう。

 

対するパナソニック、自陣９ヤードから攻撃を開始。ＱＢ#8高田のランや、その高田からＷＲ#89小山へのパス、ＲＢ#39荒木のラン、高田からＲＢ#24デュプリーへのパスで敵陣25ヤードまで前進。

ここからさらにＲＢ#33横田のランで前進するも、ＱＢ高田がパスを失敗。Ｋ#11佐伯（栄）が39ヤードＦＧを成功し、３点を先制した。

 

その後パナソニックオフェンスは、ノジマ相模原のパスラッシュとパスカバーに手こずる。ノジマ相模原のオフェンスも、３rdダウンでのパスを決めることができず、しばし膠着状態が続く。

 

しかしそのような中、パナソニックはＰ#16佐伯（眞）のパントで敵陣４ヤードまで陣地を挽回、続くノジマ相模原の攻撃もしっかり押さえ込んだ。

ここでＰＲに入ったデュプリーが18ヤードのパントリターン。敵陣25ヤードからＱＢ高田がそのデュプリーへパスを決めてＴＤ。前半を10－０で折り返すことに成功した。

 

後半に入ってもパナソニックに傾いた流れは止まらない。

自陣16ヤードからとなった最初のオフェンスで、ＲＢ荒木のラン、ＱＢ高田からＷＲ#1本多、ＲＢ横田へのパス、横田のランで敵陣38ヤードまで侵入。

ここからもＲＢデュプリー、荒木、横田が走り、ＱＢ高田がＴＥ#2岸本へのパスを決めゴール前２ヤードとすると、最後もＲＢ横田が左オープンを走り抜けＴＤ。７分６秒をかけたボールコントロールで追加点を奪った。 

 

直後のノジマ相模原は、１ヤードも進めることができず攻撃権を放棄するためＰ#8出澤がパントキック。

このボールをリターンしたＰＲ#15頓花がブロックを活かして58ヤードを走りきりＴＤ。これで24－０とし、ほぼ勝負を決めた。

 

パナソニックは、Ｐ佐伯（眞）のパントでも敵陣２ヤードまで陣地を挽回すると、ノジマ相模原のランプレーに襲いかかったディフェンスがセーフティを奪う。

また直後のオフェンスでもＫ佐伯（栄）が44ヤードのＦＧを決めて29－０とリードを広げた。

 

また、第４Ｑ６分59秒にも、交代出場したＱＢ#18大原が、オプションからの力強いキーププレーで大きく前進。また同じプレーでＴＤを奪い36－０の大差で勝利を収めた。 

 

パナソニックの荒木監督は、「ライズは前の試合から１週間しかなかったし、遠征ということで、ウチに対して準備もできず、疲れきった状態で戦われたのではないか。また２週間後に対戦するので、今日は何も出されていないと思う」と、戦いにくかった試合にコメントも少なめ。

「次は別のチーム、全く違う厳しさが待っていると思う。この一年準備してきたことを相手にアジャストして戦いたい」と、２週間後の決戦へ気を引き締めなおす。

 

一方、ノジマ相模原の須永ヘッドコーチは「万全の準備をして試合に臨んだが、このような結果になり残念だ。想定していた中で最悪なもの」と、こちらも言葉少なめ。

「パナソニックは層も厚く思っていたとおりの強いチーム。今日とは違うチームにならないと勝てないので、２週間で何とかしたいと思う」と、雪辱を誓っていた。