【グリーンボウル】サイドワインダーズ VS ゴールデンファイターズ 試合レポート

攻撃力のアップしたゴールデンファイターズが勝利で締めくくる

第63回西日本社会人アメリカンフットボール選手権グリーンボウルチャレンジの3位決定戦。サイドワインダーズとゴールデンファーターズの対戦が、快晴の神戸市王子スタジアムで行われた。 

試合開始早々のドライブでゴールデンファイターズが先制する。

自陣34ヤードからの攻撃。ＱＢ#3吉村からＷＲ#7伊藤へのパス、ＲＢ#97高柳のランなどでダウンを2回更新して敵陣に入ると、ＷＲ#19中村へのミドルパスが決まってゴール前18ヤード。

ここからＲＢ高柳が走ってエンドゾーンまで８ヤードにすると、ＱＢ吉村が自ら走ってエンドゾーンへと駆け込むが、ホールディングの反則でＴＤにはならず。だがＲＢ#42門田、高柳らが粘り強く走り前へ進めると、最後はピッチを受けたＲＢ門田がＴＤを決める。

サイドワインダーズもＱＢ#11前田を軸に攻撃を進める。１Ｑ終了間際、自陣28ヤードからＲＢ#27平井ラン、ＴＥ#88西川のダイブプレーで敵陣に進攻すると、ＲＢ#22寺島のランで敵陣35ヤードまで前進する。

しかしここからが進まず、４thダウンＦＧの体勢から狙おうとしたパスもスナップが逸れて失敗に終わる。

後半のゴールデンファイターズ。自陣28ヤードからＱＢ吉村が自らのランプレーで連続ダウン更新、敵陣へと攻め込む。

さらにＷＲ#31秋友へのパス、ＲＢ高柳のランでゴール前16ヤードとすると、ＲＢ高柳がオフタックル付近を走り抜けてＴＤ。ＴＦＰのキックも決まり14－０とゴールデンファイターズがリードを広げる。 

サイドワインダーズは、新人ＱＢ渡邉が交代出場。ＷＲ#24井上へのパスや、自らの足を使って積極果敢に攻撃するが、敵陣に入ったところで、ゴールデンファイターズＤＬ#92坂上のＱＢサックで大きく後退。ドライブが続かない。

しかしゴールデンファイターズは、自陣10ヤードから始まった攻撃の時、エンドゾーン内でプレッシャーを受けたＱＢ吉村が、パスを投げ捨てた際にインテンショナルグランディングの反則となり、セーフティで２点献上。２－14とサイドワインダーズがこの試合で初めて得点する。

３Ｑ終了間際から４Ｑにかけて、ゴールデンファイターズが執拗なラン攻勢を仕掛ける。自陣７ヤードから、ＲＢ高柳、門田、#36南らの連続ランアタックで敵陣30ヤードまで前進する。

だがここからサイドワインダーズ守備陣の踏ん張りにあって、４thダウンに追い込まれると、Ｋ#27坂本が前試合の#25足立に引き続き、なんと50ヤードの特大ＦＧを成功させ、追加点を奪う。

なんとかオフェンスで得点を奪いたいサイドワインダーズ。

自陣18ヤードからＱＢ渡邉が自らのランを中心にダウン更新を重ね、敵陣45ヤードへと侵入。ここからＱＢ前田にスイッチし、ＷＲ木村への連続パスでゴール前に詰め寄ると、最後は、エンドゾーンに駆け込んだＷＲ#12長にＴＤパスがヒット。

ＴＦＰも2ポイントコンバージョンで、ＲＢ平井へのパスを成功させ意地を見せる。

結局このまま試合終了となり、グリーンボウルチャレンジ3位決定戦は、17－10でゴールデンファイターズがサイドワインダーズを下した。

「勝ったのは何よりだが、オフェンスはまだまだミスを繰り返している。ディフェンスも集まりが悪くタックルミスも多い」と、ゴールデンファイターズの飴野監督。「昨年より春からのケガ人が少ないのは良いが、ＯＬなどは後半バテてしまっているので、基本的なところからしっかりやりたい」と、秋本番に向けての課題に取り組む。

一方、サイドワインダーズの森下監督は「Ｘ２だからといって簡単には勝てない。ここで競り勝つよりも、今日負けたことを真摯に捉えて取り組んでいきたい」と、巻き返しを誓う。元気の良いところを見せてくれた新人ＱＢ渡邉には「社会人一年目だけにこれから合わせていくところ。攻撃の別軸になってくれれば」と期待を寄せている。