【グリーンボウル】クラブホークアイ VS サイドワインダーズ 試合レポート

Ｘリーグ昇格初年度のクラブホークアイが春の初戦を白星発進

第63回西日本社会人選手権大会「グリーンボウルチャレンジ」は、ＸリーグＷＥＳＴの下位2チームとＸ２ＷＥＳＴの上位２チームによって争われるトーナメント戦。５月６日（土）の神戸市王子スタジアムでは、今季からＸリーグに昇格したクラブホークアイと、Ｘ２のサイドワインダーズが対戦した。 

トップリーグ進出を果たし、新加入選手による補強が着々と進んでいる様子のホークアイは、期待の大物新人ＲＢ#39橋本が登場。その社会人公式戦最初のプレーは2ヤードのロスとなる。
続くプレーで、ＱＢ#2遠藤がＷＲ#81麻生へパスを決めダウンを更新すると、ＲＢ橋本、#3山口のランなどで敵陣へと前進する。

しかしここで、レシーバーが弾いたボールをサイドワインダーズＤＢ#8岡田がインターセプトに仕留め、攻撃を断ち切る。

いきなり敵陣39ヤードからの攻撃権を得たサイドワインダーズだが、ダウンを一つ更新したところから攻撃が進まず、ＦＧトライも失敗してしまう。

ホークアイ自陣20ヤードからの第２シリーズ。ＱＢ遠藤からＷＲ#24豊福へのパスでダウンを更新すると、次のプレーでＲＢ橋本が右オープンから65ヤードを独走。一気にエンドゾーンまで走り込むが反則でＴＤは取り消し。ゴール前21ヤードからの攻撃となる。

ここはＱＢ遠藤がＷＲ#84好田へＴＤパスを通し、ホークアイが先制に成功する。

１Ｑ終了間際からのホークアイ。ＱＢ遠藤からＷＲ豊福、麻生へのパス、ＲＢ#41佐藤のランなどでゴール前2ヤードに迫るが、サイドワインダーズ守備陣の踏ん張りでＴＤには至らず、Ｋ#10陶山の23ヤードＦＧで３点を追加する。

ホークアイは次のシリーズでも、ＲＢ橋本の連続ランで敵陣へと前進、さらにＷＲ#5永吉、麻生へのパスなどでゴール前７ヤードとするが、ここもＴＤは決めきれず、ＦＧで追加点を奪って13－０で前半を折り返す。

後半開始早々、ホークアイにビッグプレーが飛びだす。
自陣32ヤードから攻撃のサイドワインダーズは、ダウン更新できずにパント。このボールをキャッチしたＰＲ永吉が62ヤードを返してそのままＴＤ。ホークアイがリードを広げる。

なんとかオフェンスでＴＤを決めたいホークアイ。交代出場したＱＢ矢羽多からＷＲ永吉へのパス、ＱＢ矢羽多自らのラン、ＲＢ佐藤のランなどで、再びゴール前７ヤードと迫るがここからが進まない。最後は４thダウンギャンブルから、ＲＢ橋本が得意のダイブプレーを繰り出すが、これも阻止されてしまう。

試合終了まで２分を切ったところで、ホークアイのキッキングチームに再びビックプレーが生まれる。

ホークアイ守備陣の連続ＱＢサックで大きく押し戻されたサイドワインダーズは、４thダウンパントを選択。このパントをＬＢ#44玉井がブロック、こぼれたボールをＤＢ#47川﨑が拾い上げ、そのままエンドゾーンまで走ってＴＤ。ダメ押しとなる追加点を奪う。 

試合終了間際にサイドワインダーズも意地を見せる。

50ヤード付近からＱＢ#11前田が2ミニッツオフェンスを展開。ＷＲ#7木村、#12長へのパスを成功させ、ゴール前2ヤードとすると、最後はＴＥ#88西川が押しこんでＴＤ。一矢報いる。

 結局そのまま試合終了となり、ファイナルスコア26－６で、ホークアイが春の初戦を白星発進した。

「新しいメンバーも入ってきて、もう一つ上のレベルでやっていけるようにいろいろ試していきたい」と、ホークアイの西村ヘッドコーチ。「Ｘ２でやってきたことと大幅に変えるつもりはない。そういうところを残しながら、泥臭く地に足をつけたチーム作りをしていきたい」。挑戦はまだ始まったばかりだ。

一方、サイドワインダーズの森下監督は「相変わらず相手のディフェンスが強くて、自分たちのプレーが出来なかった」と試合を振り返る。「今日の最後の展開のようにしていかないといけない。１年でＸリーグに戻れるように負けてられない」と、Ｘリーグ復帰に燃える１年が始まった。