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Xリーガー vs 学生トップ選手対談「時代を超えて受け継がれる、オレ達のISM」【オール三菱ライオンズ×慶応義塾大学ユニコーンズ編】(3/3)

’15.11.21

 

 

「ファンダメンタルを細かく突き詰め、選手のモラルが高い。それが慶應」(寺園)

 

 

 

寺園:他の大学出身の選手と一緒にXリーグでプレーしてみて、慶應のWRにはどんな特徴があると思いましたか?

 

吉田:ファンダメンタルへのこだわりの強さかな。例えばユニット練習で、同じカットをひたすら繰り返したり、とか。反復練習を積み重ねて動きを体に染みつかせてから、全体練習に入る。その徹底ぶりは、他校にはないものだと思った。もちろん、他校の話に感心させられることも多いよ。例えば法政は選手同士で深夜まで長時間のミーティングをするというし、彼らはアメフトへの情熱がすごいと思う。

 

寺園:なるほど。

 

吉田:法政の選手と話して、自分達が勝ち切れなかった理由が少しわかった気がした。彼らは自分達であらゆるシチュエーションを考えて、イメージして、状況にしっかり対応する力がある。僕らがタイブレイクで負けた時も、前半はパスがよく通り「これはいける」という感じだった。でも後半にガラッとチームが変わり、ランもパスも出なくなった。アジャスト能力、試合慣れという面で、彼らは勝つ術を知っていると思った。慶應はまだまだ勝ち切れない。正解が見えない中で、さまざまな試行錯誤をしている。そこが上位校との差になっているんじゃないかな。

 

寺園:ファンダメンタルの習得については、デイビッドHCがそこにフォーカスしているのもあって、しっかりやっている気がします。パスルートもそうだし、ブロック一つ一つもそう。一つ一つの動きを切り取って、手の動かし方、足の出し方などを細かく突き詰めている。社会人チームと合同練習をする機会があるのですが、トップクラスのチームと比べても遜色ない細かさがあります。

 

吉田:WRの動きでいえば、他のチームは全体像を見て分析する傾向があるけれど、慶應は全体の動きから一つ一つのディテールを切り取り、プレースピードを速くしていく方程式がある。その部分は慶應ならでは。細かいファンダメンタルの追求という点で、慶應は非常に優れていると思う。

 

寺園:逆に、慶應に欠けているものって何でしょう? 僕が思うのは、他校の選手とはフィジカルが違うということですね。今はデイビッドHCがフィジカルにスポットを当てていて、だいぶ向上してきていると思うのですが。

 

吉田:寺園も1〜2年のころと比べて、すごく筋肉がついて大きくなっているよね。デイビッドHCが来る前はウエイトトレーニングをそれほど重視していなかったから、みんな線が細くてスマート。だから最後の方でフィジカルとスタミナで負けて、点差が開いていくイメージがあった。最初は戦術でどうにかなっていても、相手がアジャストしてきた時にフィジカルの差が出てしまう。その部分が特に日大や法政にはあると思う。

 

寺園:デイビッドHCが来てからはトレーニングをかなりやるようになりましたね。ここ2年ぐらいで特に、試合中にケガをして倒れる選手がすごく減りました。しっかりと基礎をやってきた自負があるし、フィジカルの弱さという伝統は、徐々に変わりつつある気がしています。

 

吉田:慶應のもう一つのよさは、モラルの高さだと思う。そもそも、一人の人間としてモラルがちゃんとしていない人間が試合に出て、勝てるはずがない。自分が下級生のころに、当たり前のことを当たり前にやろう、ということで、ボランティアに取り組む他、脱いだ靴をちゃんと並べたり、掃除をしっかりやったり、練習中にヘルメットをしっかり並べたり、ということを徹底するようになった。モラルはしっかりしている方だと思う。

 

寺園:「正しいことをする」ということを、今もチームのスローガンとして掲げています。

 

吉田:ところで、最終戦を控えたチームの雰囲気はどう?

 

寺園:早慶戦に関しては、今までの成績は関係ない。最後の試合ですし、何といっても相手は早稲田という永遠のライバル。相手が優勝を決めていようとも、僕らが負けていい理由など一つもない。一つのプレーが一つの試合を作る。次のプレー、次のワンキャッチにフォーカスして、後ろは見ない。それが今のムード。だから、下を向いている選手は一人もいません。

 

吉田:この1年の集大成だから、とにかく集中してほしいね。

 

寺園:最後に僕達が取り組んできた「UNICORNS FOOTBALL」を見せたいです。相手のことは関係ない。自分達のフットボールをやり続けて、その結果、勝つ。相手のことばかりを意識するのではなく、敵は自分の中にある。自分がやるべきことをやれば、結果はついてくる。その考え方がデイビッドHCが来て、根づいてきた気がします。確かに早稲田は強い。でも、僕らはUNICORNS FOOTBALLをするだけ。やることをやれば、結果はついてくる。

 

吉田:自分の代は最終戦で、前年負けていた中央に勝った。その時はむちゃくちゃうれしかった。最終戦は自分達の集大成。今までやってきたUNICORNS FOOTBALLができれば、必ず勝てる。確かに早稲田は今、乗りに乗っている。でも逆にそれは、おいしい相手ということ。この状況をプラスに変えられれば、いい締めくくりができる。だからすべてを賭けて頑張ってほしいと思う。

 

寺園:頑張ります! ありがとうございました。

 

 

 

写真=樋口涼 構成・文=前田成彦(Office221)

 

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