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Xリーガー vs 学生トップ選手対談「時代を超えて受け継がれる、オレ達のISM」【富士ゼロックスJ-Stars×関西大学カイザース編】(3/3)

’15.12.09

 

「関学がライスボウル前に練習している時、僕らが休んでいるのはおかしい」(岸村)

 

岸村:宮城さんは最初からJスターズでやろうと思っていたんですか?

 

宮城:どこかでやろうとは思っていたんだけど、大学を卒業するまでに少し時間がかかってしまい(笑)、ブランクがあった。だから「入れてもらえるチームがあれば」という感じ。そんな状況の中、同じ会社に1年上の大産大高の先輩で立命出身の方がいらっしゃって「来い」と声をかけていただいたのがきっかけ。しばらく何もやっていなかった自分を受け入れてくれたJスターズには感謝しているよ。やはりアメフトが好きだし、身体が動く限りやっていたいと思っていたから。岸村君は社会人ではどうするの?

 

岸村:もう1年大学に残り、来年はコーチをする予定なんです。社会人でどうするかは、5年目が終わって卒業する時に考えます。

 

宮城:代表クラスのQBが「やりません」というわけにもいかんのとちゃう?

 

岸村:アメフトを辞めるつもりはないので、来年よく考えようと思います。ところで宮城さんの憧れのQBって誰ですか

 

宮城:高田鉄男さん(大産大高-立命館大-パナソニック)かな。高校時代から山嵜先生に「鉄男やったらこうやったやろ〜」と言われていたからね。NFLの映像なんかは正直、あまり見ないかな

 

岸村:僕は結構見ますね。シーホークスのラッセル・ウィルソンとか。あとは僕も高田鉄男さんですね。僕も「鉄男やったらこうしてた」って、山嵜先生にはよく言われました。

 

宮城:あとは関大のQBでいえば新生(剛士)さん。今、新生さんは「QB道場」をやっていて、Jスターズに入ってくる新しいQBが二人いるんやけど、二人ともQB道場でやっていたらしい。僕も一度、シーガルズの練習におじゃまさせてもらい、指導を受けたことがある。すごくわかりやすかったのを覚えているよ。関大はどちらかというとレシーバー主体のチームだと自分は思っていて、いいWRが何人もいた。「飛び道具」を生かすも殺すもQB次第。そんな感じだった。

 

岸村:僕らの代は僕と石内(卓也)の二人QB体制。「僕らがどうチームを勝たせるのか」ということを言われ続けてきた4年間でした。そういう意味では、僕らが中心になってオフェンスを組み立ててきたという自負があります。来年はQBが変わるのですが、U19の代表に入っている選手がいるので、彼次第かと思っています。

 

宮城:この前練習に来た時、ボールセキュリティがすごかった。RBやWRどころか、QBもちゃんと両手でボールを持って走っている。何かあったの?

 

岸村:昨年まで、ファンブルで負けた試合が多くあったんです。この4年間、ボールセキュリティについては板井さんからも厳しく指導していただいていますし、僕らも意識しているんです。以前、富士通の練習を板井さんと石内と見に行ったのですが、レシーバーがキャッチした後、みんながボールをホールドしながら帰って来る。そのボールセキュリティが習慣になっているんです。それを取り入れようということで、WRもRBもボールをボールボーイに渡すまでずっとホールドする文化を取り入れました。

 

宮城:確かに、板井さんがよく「ボールを持った奴は腕を振るな」「自分の胸に構えたまま走れ」と言っていたな。今はボールをふわふわで持っているからアカンな。勉強させられたわ。岸村君は「関大らしさ」って何だと思う?

 

岸村:板井さんの元で4年間、関学、立命が休んでいる時こそ練習する、という意識を持ってやってきました。だから、僕らは年末年始もほとんど休まない。だって、関学がライスボウルに行くから練習している時に、僕らが休んでいるのはおかしいから。僕らは4年間それをずっとやっていた。あいつらより練習する。それしかない。

 

宮城:正直、関学と立命に対するコンプレックスは、ないといえばウソになる。彼らを倒すことを、常に意識してほしいと思う。

 

岸村:そこが僕らの軸ですね。特に関学への思いが強いです。関関戦もありますし

 

宮城:確かに、関学とは大学を挙げてライバル関係やから。いろいろな世代の先輩と飲みに行ったりすると「俺らの代は関学に勝ったからね。お前ら負けたんやろ?」と言われるからね。ずっと言われ続ける。

 

岸村:今年、目標をかなえることはできませんでしたが、コーチとしてもう1年いるのでぜひ、後輩には頑張ってもらいたい。関学も立命も、歯が立たない相手ではまったくありません。来年こそ、絶対に勝ってほしいです。

 

 

写真=樋口涼 構成・文=前田成彦(Office221)

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