後半に入ってからは、富士通もQB木之下が復帰。オフェンスにリズムが出てきたものの、敵陣30ヤードまで迫ったオフェンスでは、松下電工のDB上田にパスをインターセプトされるなど攻めきれない。
一方、松下電工はインターセプトで得たチャンスに反則で罰退。しかし、ここでQB高橋(公)の投じたパスをポストコースを走っていたWR下川がキャッチ。そのまま約70ヤードを独走しTD。14−7と逆転に成功した。
なんとか反撃したい富士通だが、第4Qに入って再びQB木之下が負傷。
しかも松下電工RB小林に、ダメを押されるTDを奪われてジ・エンド。21−7で松下電工が3年ぶりの東京スーパーボウル出場を決めた。
松下電工・村上監督は「木之下君が怪我をしましたので、勝ちを譲ってもらったような気分ですね。ここまでこれたのもアサヒ飲料が強くなられたおかげですので、次はボロ負けしないよう恥ずかしくない試合をしたいと思います」ととりあえずはホッとした様子。
逆転のTDパスをキャッチしたWR下川は「攻撃に勢いをつけるプレーができて良かったと思います。社会人になってからロングパスもなく、不満だらけだったんですが、今日は鬱憤を晴らすことができました」とこちらも良い顔だ。
一方敗れた富士通の急造QBの山村は「プレー中はパニックで何も見えませんでした。WRとして仕事をしたかっただけに不完全燃焼です」とこちらはかなり悔しそう。
富士通・奥監督も「しかたなかったでしょう。これで勝っていたらドラマだったんですけど。選手は良く頑張ってくれました」と目を赤くしながら話していた。
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