最新情報 試合日程と記事 個人記録ランキング リーグ戦星取表 リーグ記録集 サイトマップ 関連リンク TOPページ
解説記事
松下電工 VS 富士通
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
松下電工インパルス 0 7 7 7 21
富士通フロンティアーズ 7 0 0 0 7

満身創痍。富士通無念!松下電工が3年ぶりの決勝へ!
 一足先に東京スーパーボウル出場を決めたアサヒ飲料への挑戦権を得るのは、松下電工インパルスか。それともファイナル初出場の富士通フロンティアーズか。注目の一戦は、富士通のビッグプレーで幕を開けた。

画像  いきなり敵陣43ヤードからの攻撃となった第2シリーズ。RB森本がコツコツと走り、迎えた3rdダウン4でQB木之下の投じたロングパスを、WR小島が競い合いながらもキャッチ。ゴール前2ヤードまで迫った。
 しかし、ここで富士通にとって最悪の事態が発生。QB木之下が投げ終わった直後にタックルをされ負傷退場し、チームにQBがいなくなってしまったのだ。
 そこで日産プリンス東京戦で2プレーだけQBを務めたWR山村がQBとして登場。ゴール前2ヤードから、センターのスナップを無難に受け、RB森本にハンドオフし、先制のTDを奪ったが、チームに暗雲が立ち込めた。

 この相手チームのピンチにつけ入りたい松下電工だが、こちらはなかなかオフェンスが進まない。急造QB山村のスナップファンブルで得た敵陣40ヤードからのオフェンスも、ディフェンス陣の踏ん張りで得た敵陣20ヤードからのオフェンスも、得点につなげることができないのだ。
 一方の富士通は、QBの山村が必死にプレーするが、ランだけに絞り込んできた松下電工ディフェンスを崩すのは至難の業だ。

 逆にフィールドポジションが悪くなる中、松下電工がようやくチャンスを見出した。敵陣21ヤードからRB安藤のリバースプレーや、RB粳田のオフタックルへのランでゴール前3ヤードまで迫る。
 ここからQB高橋(公)がオプションをキープして残り2ヤード。そして最後は、アサヒ飲料を蹴破ったRB安藤の左へのスイープでTD。前半終了までわずか21秒、というきわどい所での同点劇となった。

画像  後半に入ってからは、富士通もQB木之下が復帰。オフェンスにリズムが出てきたものの、敵陣30ヤードまで迫ったオフェンスでは、松下電工のDB上田にパスをインターセプトされるなど攻めきれない。
 一方、松下電工はインターセプトで得たチャンスに反則で罰退。しかし、ここでQB高橋(公)の投じたパスをポストコースを走っていたWR下川がキャッチ。そのまま約70ヤードを独走しTD。14−7と逆転に成功した。

 なんとか反撃したい富士通だが、第4Qに入って再びQB木之下が負傷。
 しかも松下電工RB小林に、ダメを押されるTDを奪われてジ・エンド。21−7で松下電工が3年ぶりの東京スーパーボウル出場を決めた。

 松下電工・村上監督は「木之下君が怪我をしましたので、勝ちを譲ってもらったような気分ですね。ここまでこれたのもアサヒ飲料が強くなられたおかげですので、次はボロ負けしないよう恥ずかしくない試合をしたいと思います」ととりあえずはホッとした様子。
 逆転のTDパスをキャッチしたWR下川は「攻撃に勢いをつけるプレーができて良かったと思います。社会人になってからロングパスもなく、不満だらけだったんですが、今日は鬱憤を晴らすことができました」とこちらも良い顔だ。

 一方敗れた富士通の急造QBの山村は「プレー中はパニックで何も見えませんでした。WRとして仕事をしたかっただけに不完全燃焼です」とこちらはかなり悔しそう。
 富士通・奥監督も「しかたなかったでしょう。これで勝っていたらドラマだったんですけど。選手は良く頑張ってくれました」と目を赤くしながら話していた。



試合結果を見る

個人記録を見る