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試合結果
試合日 2023.5.20 試合名 第26回
パールボウルトーナメント
試合開始時刻 16:00 会 場 横浜スタジアム
試合終了時刻 18:25 天候 晴れ 観 衆 5,800人

チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
リクルートシーガルズ 0 0 0 0 0
オンワードスカイラークス 0 3 7 7 17

 「予想以上だ。驚いたよ」試合後にオンワードスカイラークスのリンズヘッドコーチは開口一番こう語った。準々決勝で56点を叩き出した爆発的なリクルートシーガルズの攻撃力を完封したディフェンスの奮闘に対する賛辞だった。
 とりわけ社会人2年目のDE矢部の存在感は圧巻。2QBサックという数字に表れた以外にも、再三の敵QBへプレッシャーをかけ、抜群の反応でパスをはたき落とす縦横無尽の活躍に、リンズコーチも「全米大学フットボールなら1部レベルの選手」と言い切るほど。

 リクルートオフェンス陣も、手も足も出なかったわけではない。試合開始直後の2シリーズはダウン更新ならずも、3度目の攻撃シリーズで短いパスを積み重ね敵陣20ヤードへ。ダウン更新まで数インチの3rdダウン、次のプレーがこの日のリクルートを象徴していた。
 ブーツレッグで右に流れるQB松本からのパスを、SB安東が落球。FGも失敗し、絶好の先制機を逸してしまったのだ。
 この後もQB松本のパスは安定性を欠き、4割にも満たないパス成功率。安東は前半だけで3度の落球、この日戦線復帰したベテラン安部もわずか1捕球に終わり、攻撃の核であるSBへのショートパスが不発。ランに活路を見出そうにも、矢部の牽引するオンワードスカイラークスラインが完全に走路をふさぎ、リクルートのラン獲得距離をわずか計31ヤードに抑え込んだ。

 一方のオンワードスカイラークスオフェンスは、第2Q後半まで敵陣に入ることすらできなかったが、杉澤、加畑、真柄らRB陣に根気強くボールを持たせ突破口を探る。
 それを後押ししたのはやはりDE矢部。前半残り2分1秒、リクルートの3rdダウンでQB松本をサックし、自陣2ヤード地点からのパントを強いたのだ。
 敵陣36ヤードからという絶好の攻撃ポジションを得たオンワードスカイラークスは、前半残り1分5秒で35ヤードのFGを成功させ、3点を先制。
 さらに後半に入り、第3Q終了間際に、RB杉澤が59ヤードの独走TDランを挙げ、勝負を決定づけた。

 「ギャンブル的なリクルート守備の読みが外れただけ」と謙遜気味のリンズコーチも、前半ひたす ら耐えに耐えたゲームプランの成功に満足げな笑みを浮かべていた。



試合結果
試合日 2023.5.20 試合名 第26回
パールボウルトーナメント
試合開始時刻 19:00 会 場 横浜スタジアム
試合終了時刻 21:08 天候 晴れ 観 衆 6,800人

チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
富士通フロンティアーズ 0 3 7 0 10
鹿島ディアーズ 7 7 0 9 23

 攻撃面で主力QBの2人が戦線に合流できず、カート・ローズヘッドコーチが「4RBオフェンス」と称するラン偏重型システムで春のシーズンを戦い抜いてきた富士通フロンティアーズ。
 劣勢が予想された鹿島ディアーズとの一戦で、試合開始早々に痛恨のミスが出てしまった。

 キックオフ直後の鹿島の攻撃をパントに追い込みながら、蹴られたボールに誤って触れてしまい、自陣15ヤードから再び鹿島に攻撃の機会を与えてしまったのだ。
 このチャンスに鹿島は成長著しい2年目RB平手がボールをエンドゾーンへ運び、労せずして先制のTDを手にする。

 一方的になるかと思われた試合が接戦にとどまったのは、富士通ディフェンス陣の頑張りゆえ。LB古野を中心に攻撃的なブリッツディフェンスで鹿島のラン攻撃を封じた。
 なかなか追加点を挙げられず苦闘する鹿島の若きQB岩野を救ったのは板井、八百板のTEコンビ(板井はこの日もSEとしてプレー)だった。
 岩野は第2Q最初の攻撃シリーズで2人のの大型ターゲットへ続けざまにパスをヒットさせ、最後も八百板へ9ヤードのTDパスが成功。鹿島の森清之ヘッドコーチも岩野のプレイぶりに「よくやっている」と合格点をつけた。

 ディフェンス陣の健闘に何とか報いたい富士通オフェンス陣だったが、前半終了間際にFGを返した後、第3QにQB青木がオプションのフェイクからRB山本へ22ヤードのTDパスを決めるのがやっと。森ヘッドコーチの指導の下、順調な仕上がりを見せる鹿島ディフェンスの強烈なタックルの前に、4ファンブルを喫して自ら反撃の芽を摘んでしまった。

 第4Qには、健闘してきたディフェンスも力尽き、後半から出場の鹿島QB鈴木に立て続けに3本のパスを決められ、ダメ押しのTDを献上。
 「攻撃はユニットとしてまだ十分に練習ができていない」と森コーチは試合後に語ったが、それでも勝負所で確実にチャンスをものにする底力を見せつけた一戦だった。