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東京スーパーボウル

 リーグ戦第3節。アサヒ飲料チャレンジャーズは0−10でクラブベアーズに完封負けした。
藤田ヘッドとT.プラットコーチ  (C) Makoto SATO  「何かがメチャクチャ悪いというわけではない。中途半端な気持ちでシーズンに臨んでしまっているコトが問題」と試合後に冷静な分析をする藤田ヘッドコーチ。しかし、結果的にはこのゲームを「底」にアサヒ飲料は生まれ変わった。

 次節のイワタニサイドワインダーズを一蹴すると、次の週末には今シーズン初のチーム合宿を敢行。迎えた松下電工インパルスとのリーグ最終戦では「完全にオーバーパワーされた」と松下電工の村上監督が振りかえる完勝劇を演じ、チームは見事に復活した。

 この勢いはさらに加速度を増し、3年連続となったアサヒビールシルバースターとのFINAL6“兄弟対決”では、ディフェンス陣がQB金岡、東野のハイパーオフェンスを完全に押さえ込んで完勝。
 「ヤバ過ぎる相手」(LB山田)と背水の陣で挑んだ鹿島ディアーズとの横浜対決では、QB桂、RB瀬畑らが鹿島の強力ディフェンスを切り裂いて得点を重ね、文句なしの勝利を手にして、決勝・東京スーパーボウルへと駒を進めた。

 「今はシーズンスタート時とは違うチームになったと思う」と藤田ヘッド。秋深まるに連れて、尻上がりに強くなっていくチームに確かな手応えを感じているようだ。

 今年Xリーグ2年目のQB桂は、アサヒ飲料オフェンスの司令塔として、徐々に責任感溢れるプレーも備わってきた。

QB桂とDL脇坂  (C) Makoto SATO  持ち味の積極的なパス攻勢もさることながら、QB桂の武器は切れ味鋭いスクランブル。パスプレーのデザインが崩れたときに繰り出すモバイルQBとしての能力こそが、相手ディフェンス陣に的を絞らせない最大の強みだ。

 やはり2年目を迎えた関東学生1000ヤードラッシャーのRB瀬畑も、その能力を徐々に開花させつつある。「まだ特性を掴みかねている。もっと活かせるはず」と藤田ヘッドもその未知数の能力に期待を寄せる。
 RB陣のコマ不足から、シーズン途中に急遽復帰したベテランRB中村多聞と、このRB瀬畑が自由に走れるゾーンブロックが成功すると、アサヒ飲料オフェンスの得点力は倍増するであろう。

 ディフェンス陣には、云わずと知れたプロLBコンビの“MASA&SHIN”こと、LB河口とLB山田がいる。また新人DL加藤がめざましい成長で、もはやフロントの主戦として機能しているのも頼もしい存在だ。
 決勝トーナメントに入ってから、橋本の負傷欠場が不安視されたDB陣も、移籍組の秋山や、チャンスを与えられた若手の山らが奮起し、シルバースターのQB金岡や東野、鹿島のQB鈴木ら、ハイポテンシャルなパッサーを最小失点に押さえ込んだことは大きな実績であるとともに自信にも繋がるであろう。

 「選手とスタッフの存在を賭けて」(藤田ヘッド)戦った松下電工とのリーグ戦。そしてふたたびXリーグ最高の舞台でのリターンマッチ。
 今年も“フットボールらしいフットボール”の真骨頂を披露してくれるであろう。


ROSTER
FINISH RESULT 2001
   9月 9日 30-3 VS アズワンブラックイーグルス
   9月23日 24-0 VS ファイニーズフットボールクラブ
  10月 6日 0-10 VS クラブベアーズ
  10月20日 36-0 VS イワタニサイドワインダーズ
  11月 4日 14-7 VS 松下電工インパルス
FINAL6 11月18日 24-6 VS アサヒビールシルバースター
FINAL6 12月 1日 21-13 VS 鹿島ディアーズ


 
2001年リーグ戦の戦績

SCORE

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
総得点 29 25 7 43 104
Avg(5試合) 5.8 5.0 1.4 8.6 20.8
総失点 10 3 7 0 20
Avg(5試合) 2.0 0.6 1.4 0.0 4.0

OFFENSE

PASS ATT AVG RUSH ATT AVG TOTAL ATT AVG
総獲得ヤード 832 122 6.8 594 162 3.7 1426 284 5.0
Avg(5試合) 166.4 24.4 6.8 118.8 32.4 3.7 285.2 56.8 5.0

DEFENSE

PASS ATT AVG RUSH ATT AVG TOTAL ATT AVG
総喪失ヤード 516 118 4.4 184 149 1.2 700 267 2.6
Avg(5試合) 103.2 23.6 4.4 36.8 29.8 1.2 140 53.4 2.6