「打倒!アサヒ飲料」を合い言葉に、2001年シーズンを戦い抜いてきた松下電工インパルス。 昨年はリーグ戦で気迫の逆転勝利を収めた同じ相手に、東京スーパーボウルで苦汁を飲まされただけに「アサヒ飲料さんともう一度ドームで戦えるのは、僕らにとって本当にラッキー」(QB高橋公一)と、皆が待ち望んだリベンジ舞台の到来に、チームのムードは最高潮となる。 「本格的なバランスアタックのQBがやってきた」(川口前監督)とチームの期待を集めて加入したQB高橋公一も、Xリーグ4年目。「昨年は引退も考えましたけどね」(高橋公一)と、まだ早すぎるリタイアを踏みとどまらせたのは、やり残した仕事に決着をつけるために相違ない。
この春は後進のQB高橋幸次にオフェンスの指揮を委ね、自らは調整に専念。「ゲームプランを考えるときは、彼のアイデアを随所に取り入れてます」(村上監督)と文字通り松下電工オフェンスの屋台骨として、その存在感は大きい。
村上監督の憂鬱は「ランアタックが思うように進んでいない」こと。 |
リーグ戦、FINAL6を通じて、試合中に怪我人が出てしまう場面も多々あり、「昨年に比べ、怪我人の分だけ戦力ダウン」と村上監督も不安を隠しきれない。リクルートとの死闘の傷跡が残る戦力が、どこまで復帰できるかも大事なポイントとなる。
K/P太田の復調と共にキッキングチームの好調ぶりは、松下電工の強さの一つだ。 「そつが無く、安心してみていられる」(村上監督)と全幅の信頼が集まる強力ディフェンス陣。リーグ戦5試合では、アサヒ飲料に奪われた14点を加えて21失点。高得点オフェンスが自慢のリクルートも、7失点に押さえたその実力は、Xリーグでも1、2を争う内容だ。 特にDL脇坂、DB野村らベテラン守護神達が絶好調。課題とされたDB陣も新人・山田(敏)が即戦力として機能。野村もリクルートとの決戦では、国内屈指の能力を誇るWR堀江を完全にカバー、その健在ぶりをあらためてアピールした。 アサヒ飲料に焦点を定め、ここまできた2001年のファイナルマッチ。「今までやってきたことを信じて、自分たちのいいプレーをするだけ」(村上監督)と、最終決戦に向け指揮官に迷いはない。
|
FINISH RESULT 2001 | ||||
9月 9日 | ○ | 24-0 | VS イワタニサイドワインダーズ | |
9月23日 | ○ | 20-0 | VS アズワンブラックイーグルス | |
10月 8日 | ○ | 43-7 | VS ファイニーズフットボールクラブ | |
10月21日 | ○ | 58-0 | VS クラブベアーズ | |
11月 4日 | ● | 7-14 | VS アサヒ飲料チャレンジャーズ | |
FINAL6 | 12月 1日 | ○ | 7-7 TB:3−0 |
VS リクルートクラブシーガルズ |
SCORE
|
|
|
|