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試合のみどころ
鹿島ディアーズVS IBM BigBlue
優勝候補筆頭の鹿島発進。注目の新鋭IBMが挑む!
 鹿島ディアーズがXリーグを代表する強豪であることに疑いの余地はない。
 過去5年間でFINAL6出場4回。97年秋には全試合で勝利を収めて念願の日本一を手にしている。この春はパールボウルトーナメントを順調に勝ち抜き、決勝のシーガルズ戦では、QB鈴木(和)の劇的なTDパスで優勝を勝ち取った。

 昨年から指揮をとる森ヘッドコーチの意志が浸透した今季は、チャンピオンの最有力候補に挙げられている。
 オフェンスは引退者がG播磨のみで問題点は見当たらない。QBでは鈴木の充実に目を見張るものがある。もともと才能には秀でていたが経験を積むことにより精神的にも大きな成長が見られた。
 パールボウル決勝における終了間際の同点TDパス、タイブレイクでの決勝のTDパスが示しているように、ここ一番での強さは「勝てるQB」に不可欠なもの。チームメートからの信頼感も厚い。
 QB岩野もパールボウルトーナメントで3試合に先発出場。経験を積んで計算できる戦力になった。

 QB鈴木のターゲットとなるWR陣はリーグトップの陣容。中でもNFLヨーロッパ経験者であるWR板井の能力は抜きんでている。QB鈴木が困ったときに真っ先に捜すのがWR板井だ。
 他にも、パールボウルで決勝TDパスをレシーブしたWR志田、QBからコンバートされた笹野、WR植村、TE八百板ら、アスリートが揃っている。今年はさらに吉村(金沢大)、東畠(関学大)が加わり層が厚くなった。
 RB陣にもRB堀口、池場、平手といったそうそうたるメンバーが名を連ねる。

 ディフェンス陣は、8名の引退者が出て顔ぶれに変化が見られる。
 とくにDLの中心として活躍してきた木村、谷嶋が抜けたのが大きな痛手だ。しかしながら春を見る限りは、OLからコンバートされたDL佐々木、成長著しいDL新井らが、頑張っており問題なさそうだ。

 鹿島の唯一のウィークポイントはキッキングゲームだろう。
 パールボウルトーナメントでは、パントやFGの場面でミスが出て、窮地に立たされることがしばしばあっただけに早急に改善したいところだ。

 念願のXリーグ初見参となるIBMBigBlue。
 昨年よりヘッドコーチに元東海銀行のアンドリュー・ディズニーを迎え、X2では平均44.6得点と圧倒的な強さを見せて優勝。入替戦で五洋建設パイレーツを下して念願のXリーグ入りを果たした。

 陣容はXリーグのトップチームに引けをとらない。
 QB柴田からWR安田のホットラインは一発TDの威力がある。このQB柴田とスターターを競う大型QB岡村のスクランブル能力には非凡なものがある。QBからWRにコンバートされた大矢は、パールボウルトーナメントでTDパスをキャッチ、持ち前の能力の高さを見せた。
 そしてNFLヨーロッパで活躍し、「NFL OSAKA 2002」にも出場したアスリートTE/WR天谷がいる。

 RB陣は、けがから復帰してきたRB石川や児玉ら主戦に、今季から即戦力の新人RB秋原(京大)が加わった。OL柿崎、田村らを中心とするOL陣も強力だ。

 ディフェンス陣もLB菅田、小西、幡野ら経験豊富なLB陣を中心に、この春はAF2(アリーナフットボールリーグ)に参戦して経験を積んだDB元野をはじめ、DB中村(誠)とタレントが揃っている。

 両チームはパールボウルトーナメントで対戦。そのときは地力に優る鹿島が31−12と圧勝した。
 鹿島優位は動かない。しかし、IBMも2本のロングTDパスを決めるなど、随所で良いプレーを見せていただけに、BigBlueの「新たな挑戦」に期待したい。