オンワードオークスとすかいらーくスカイラークスの合併で、2001年度から新チームとなったオンワードスカイラークス。 門出となった昨年は、春のパールボウルトーナメントを制して順風満帆なスタートを切ったが、秋のリーグ戦では3勝2敗で3位、FINAL6出場はならなかった。 |
そして迎えた今シーズン、シーズン開幕のシーガルズ戦では、オフェンスの不振で完敗。おまけにエースQB富澤までも負傷で失うアクシデントが発生し、チームに暗雲が立ち込めた。 しかし1勝1敗で迎えた難敵・アサヒビール戦で、QB小島のキーププレーを軸に徹底した地上戦で勝利を収めると、オフェンスはリーグ戦序盤の不振が嘘のように大量得点を重ね、レナウン、学生援護会を次々と撃破。新チーム創設2年目にして初のFINAL6出場を成し遂げた。 オフェンスは、コントロールのいいパスを身上とするQB富澤、自らのキーププレーと豪腕が持ち味のQB小島の二枚看板。両者共に1試合ゲームメイクできる能力があり、状況によって使い分けられると相手チームにとっては厄介である。 RB陣は、RB杉澤の戦線離脱をRB加畑、渡辺(司)、鎌田がカバーし、ランオフェンスを支えてきた。WRは16捕球でチームのリーディングレシーバーであるWR神を筆頭に、WR浦、福田(奨)らと、サイズ、スピード、キャッチング3拍子揃った人材が目白押しだ。 総得点は185(1試合平均37点)と試合を重ねるにつれて安定感、爆発力が増してきた。トータルでは、ラン892ヤード、パス1140ヤードとバランスが取れているが、ゲームによってラン、パスの比率にばらつきがあるため、対戦相手にとっては統計だけで対策を立てるのが非常に難しい。 |
一方のディフェンス陣。総失点48(1試合平均9点)と、シーズンを通して安定した力を発揮してきたが、LB時本の加入が大きな収穫をもたらした。 ランディフェンスは全試合で対戦相手を100ヤード以内に抑え、1試合平均でも、僅か42ヤードと相手のランプレーをことごとく封じ込めた。 パスに対しては、主将DB市川を中心とした層の厚いDB陣が相手のパスオフェンスを寸断する。全ての対戦相手を2TD以内に抑えていることは、個々の高い能力と全員で止めるシステムがうまく融合されている証拠である。 第3節のアサヒビール戦勝利を境に開き直ったかのごとく、攻守ともに思い切りのいいプレーが目立ち始め、QB富澤も鮮烈復帰して、試合を重ねるごとにチーム力を着実にアップしてきた。 FINAL6一回戦。富士通との残り時間0秒まで競い合う死闘は、ファンの記憶に残るゲームとなった。 |
FINISH RESULT 2001 | ||||
9月 6日 | ● | 3-19 | vs シーガルズ | |
9月21日 | ○ | 41-7 | vs クラブハスキーズ | |
10月 3日 | ○ | 18-15 | vs アサヒビールシルバースター | |
10月19日 | ○ | 69-0 | vs レナウンローバーズ | |
11月 4日 | ○ | 54-7 | vs 学生援護会ROCBULL | |
FINAL6 | 11月17日 | ● | 17-20 | vs 富士通フロンティアーズ |
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