3年連続5回目のXリーグWESTの優勝を果たした松下電工インパルス。 シーズン中は、最終節で宿敵・アサヒ飲料に勝利することだけを考えて練習を積んできただけに、13−7での勝利に、試合終了後は今シーズン初めて選手に笑顔が見られた。 |
さて、今シーズンの松下電工だが、チームの永遠の課題であるオフェンス力のアップはなされていない。富士通とのFINAL6でもオフェンスが最後まで得点できずに惜敗に終わった。 リーグ最終戦のアサヒ飲料戦で11回投げて3回成功、わずか26ヤードの前進しかできなかったQB高橋(公)だが、FINAL6では22回試投10回成功、141ヤード獲得と改善の兆しはあったものの、連続したドライブを演出するには至らなかった。 またRBでは、主戦RB小林、樫野らに加え、大一番に強いRB粳田、安藤らも起用されたが、松下電工オフェンスをよく研究してきた富士通LB陣に阻まれ、ビッグゲインを奪うことが出来なかった。 だが、パスのターゲットとなるWR陣は、WR下川、古本、塚崎ら仕事人がよく奮闘。何度かゲームの流れを変えそうな好レシーブを見せ、最後まで準決勝戦を盛り上げた。 |
村上監督も信頼を置く鉄壁の守りを見せたディフェンス陣。DL角田、兎耳山、脇坂、LB霊山、ベテランDB野村らが、素晴らしい集中力でチーム全体を支えてきた。 アサヒ飲料戦でオフェンスが3回得点したうち、2回はディフェンス陣によるファンブルリカバーとインターセプトによって得られたゴール前からのもので、ボールコントロールする力のないオフェンスを支えている、といっても過言ではない。 ランに対するLBやDBの上がりの早さや、パスに対してのDBのカバーとDLのラッシュなど、相手オフェンスにプレッシャーをかなりかけており、FINAL6でもその力を発揮。 QB中澤、RB森本を軸に、爆発的なオフェンス力を持つ富士通をTD1本に押さえ込んだディフェンス陣は、胸を張ってもよい結果だ。 『ALL X-LEAGUE CLASS OF 2002』にも選出されたK/P太田。不利な展開が続いた富士通戦でも、陣地挽回のために蹴るパントキックがしっかりとコントロールされており、自らの責任を最大限に果たした。 これで2002年シーズンの幕を閉じた松下電工。高いモラルに支えられた“いつも強いチーム”は、新たなシーズンに向けてのスタートとなった。 |
FINISH RESULT 2002 | ||||
9月 7日 | ○ | 52-0 | vs 阪急ブルーインズ | |
9月21日 | ○ | 14-0 | vs アズワンブラックイーグルス | |
10月 6日 | ○ | 36-0 | vs ファイニーズ・フットボールクラブ | |
10月20日 | ○ | 21-10 | vs イワタニサイドワインダーズ | |
11月 3日 | ○ | 13-7 | vs アサヒ飲料チャレンジャーズ | |
FINAL6 | 11月30日 | ● | 0-7 | vs 富士通フロンティアーズ |
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