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解説記事

鹿島ディアーズ VS オール三菱ライオンズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
鹿島ディアーズ 7 3 7 3 20
オール三菱ライオンズ 0 0 0 0 0

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鹿島が底力を発揮。今季初完封で開幕3連勝!

   両チームともディフェンスが踏ん張ったこのゲーム。最終的には要所での集中力と後半のスタミナで勝る鹿島ディアーズが、オール三菱ライオンズを今季初の完封で敗り、開幕3連勝とした。
 一方、オール三菱は2敗となり、FINAL6進出は厳しくなった。

 鹿島、最初のオフェンスシリーズ。得意のブラストプレー、スクリーンプレーを、オール三菱のLB鷲井、吉野、細川ら機動力溢れるLB陣が見事に抑え、オール三菱陣41ヤード、4thダウン1ヤードと追い込む。
 ここで鹿島は、パントフォーメーションからRB高木にダイレクトスナップというパントフェイクのスペシャルプレー。
 試合後鹿島の森ヘッドコーチが「試合の最初、選手の思い切りが良くなかったので、勢いをつけるためにコールした」と、振り返ったこのプレーでダウン更新、敵陣22ヤードまで迫った。
 ここからオール三菱ディフェンスも粘りを見せ、3rdダウン8ヤードと追い込むものの、ここで鹿島のQB鈴木が投げたパスをエンドゾーン内でベテランRB関澤がワンハンドキャッチ。
 「今日の試合は関澤キャッチにつきます」と森ヘッドがコメントしたこのスーパープレーで、鹿島が先制した。

 続くシリーズでも、オール三菱の先発QB在間がスクランブルしたところを鹿島DL飯田のタックルがファンブを誘い、そのボールをLB岡橋がリカバーしてターンオーバー。鹿島が敵陣34ヤードからのオフェンスを得た。
 このまま一気に鹿島の流れになるかと思われたが、ここでもオール三菱ディフェンスは非常に高い集中力を見せ、このピンチを断ち切る。

 さらに鹿島のインターセプトで迎えたオール三菱陣49ヤードからのオフェンスも、鹿島QB笹野のパスをインターセプトに仕留め、追加点を許さない。

 一方のオール三菱、この試合はQBにベテランQB在間を起用し、ショットガン隊形からのスクランブルをうまく使い、時間を消費するオフェンスを展開する。
 だが鹿島のLB比留間、牧内、岡橋らの強力なLBトリオ、DB佐野、栄、松本、白井といったDBカルテットの前に攻め手を欠き、鹿島陣内に入ることすらできない。

 このまま、前半終了かと思われた2Q残り1分17秒。ここから鹿島がWR板井へのパスなどで敵陣21ヤードまで陣地を進め、残り時間がなくなったところでFGトライ。
 この38ヤードのFGをK田中がきっちり決め、鹿島がいい流れで試合を折り返す。

 後半になるとオール三菱DL陣の足がついてこなくなり、プレー中に転ぶシーンがが多く見られるようになる。それによりインサイドにギャップが開き始め、またブロッカーが早いタイミングでLBに届くようになってきた。
 こうなると止まらないのが鹿島のランプレー。後半最初のシリーズは、4分21秒、11プレーのロングドライブを繰り広げてTD。続くシリーズもランを中心に敵陣14ヤードまで攻め込みFGで追加点をあげ、試合を決定づけた。

 一方、オール三菱オフェンスは、後半3シリーズあったオフェンスで全て敵陣15ヤード以内に迫りながらも、4thダウンギャンブル失敗や、相手のインターセプトで終わるなど、要所での決定力を欠きスコアをあげられなかった。

 鹿島は“最も警戒していた”という新人WR冷水を徹底マークで2キャッチに抑え、またキックオフも全てKRの冷水と逆側のサイドライン近くに蹴ることでリターンを0回に抑え、このルーキーの快足を封印した。
 強豪・鹿島にここまで警戒されるスーパールーキーのWR/KR冷水。今後もマークはますます厳しくなりそうだが、さらなる活躍に期待したい。