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解説記事
富士通フロンティアーズ VS アサヒビールシルバースター
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TB1 TB2 TOTAL
 富士通フロンティアーズ 7 14 0 0 0 6 27
アサヒビールシルバースター 7 0 7 7 0 0 21

15分Q、さらにタイブレイク。息詰まる死闘は富士通に凱歌

 決勝パールボウルへの出場権を賭けたパールボールトーナメント準決勝第1試合は、富士通フロンティアースとアサヒビールシルバースターの一戦。この日からトーナメント戦も1Q15分の正式計時となり、白熱した戦いが繰り広げられた。

 雨模様の中、アサヒビールの先発QB有馬が、RB波武名のランを軸に、時おり自らのキープを交え丁寧にドライブ。途中4thダウンギャンブル失敗もあったが、味方ディフェンスがインターセプトで即座に奪い返し、さらに連続ダウン更新。
 最後はQB有馬からWR遠藤へのTDパスで、アサヒビールが7−0と先制する(TFP・K成功)。
 しかし直後の富士通オフェンスシリーズ。この日はトータルで166ヤードを獲得したRB進士の力強い53ヤードランで一気に敵陣にはいると、RB森本がエンドゾーンを駆け抜けてTD。TFPのキックも決まって、7−7と同点にする。

 第2Qに中盤入ると流れを掴んだ富士通が積極的に攻勢を仕掛ける。
 QB月野のWR河瀬、米山、ブレナンらへのパス、RB進士、森本のランで次々にダウン更新を重ね、ゴール前9ヤードからRB進士がTDラン(TFP・K成功)。14−7と富士通リードに変わる。
 さらに続くアサヒビールのパントをDLデペトロがブロック。富士通はゴール前15ヤードと再びチャンスを迎える。

 前半残り時間も僅か。FGトライの体勢に入る富士通。ここでホルダーに入ったDB安田がアサヒビールの隙をついて、スナップされたボールを持ってエンドゾーンへ走り出しTD(TFP・K成功)。21−7と富士通がリードを広げて前半を終了する。

 後半、QB波木を投入したアサヒビールは、QB波木のパスとRB花房、野本のランを中心に、次第に流れを引き寄せる。
 3Q9分3秒から始まったオフェンスシリーズを、QB波木がWR井本へのパスを軸に連続ダウン更新でゴール前。WR梶山への11ヤードTDパスで21−14(TFP・K成功)と、アサヒビールが追い上げる。

 さらにアサヒビールは4Q、LB山下のパスインターセプトから得たゴール前11ヤードという絶好のチャンスに、交代出場したQB東野がWR井本へのTDパスで締めくくり、21−21(TFP・K成功)とついに同点とする。

 そのまま第4Qもタイムアップとなり試合はタイブレークの延長戦へと突入する。タイブレーク1回目は、互いにFGトライを失敗して0−0。

 2回目先攻の富士通は、QB月野からWR清水へのパスでダウン更新。ゴール前2ヤードからRB森本が連続して持ち、TDを奪う。しかしこのTFPのキックをアサヒビールDB工藤がブロックして、6−0。
 6点を追うアサヒビールだったが、QB東野が放ったパスを富士通LB山口がインターセプト。この瞬間、富士通の3年ぶりパールボウル進出が決定した。 【パールボウル広報委員会】