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JAPAN X BOWL
解説記事

オンワードスカイラークス VS 鹿島ディアーズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
オンワードスカイラークス 3 14 0 7 24
鹿島ディアーズ 0 7 14 0 21

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 2006大阪決戦は再逆転でON-SKYに軍配 

  試合終了まで残り7秒。鹿島ディアーズ・キッカーの鹿島が、ベンチで選手・コーチ全員が手をつなぎ成功を願った39ヤードのFG。
 しかし蹴られたボールはゴールポストの右にそれて失敗。3点差を追いつくことが出来ず試合終了の笛が鳴らされた。
(C)Makoto SATO
 第20回日本社会人アメリカンフットボール選手権、ジャパンエックスボウルに3年ぶり2回目の出場となったオンワードスカイラークス(以下ON−SKY)と、7年ぶり3回目の出場の鹿島ディアーズの対戦。序盤はON−SKYのペースで進められた。
  LB石橋のインターセプトで得た敵陣43ヤードからの攻撃。RB杉澤のラン、QB小島からWR福田(奨)へのパスが成功しコール前18ヤードまで迫った。ここからランプレー、パスとも進めることができず、37ヤードのFGを選択し、K福田(将)がしっかり決め、ON−SKYが先制。

  ON−SKYは次のシリーズでも自陣20ヤードからQB小島のパスがWR吉野、RB杉澤、TE武井、WR前田に次々成功し、ゴール前17ヤードまで攻め込んだ。
  ここからRB杉澤へのスクリーンパスを決め残り4ヤードとすると、最後はRB石井が中央を突破し10−0とリードを広げた。

  一方の鹿島は、2シリーズ連続してファンブルとインターセプトで攻撃権を失う。
  ON−SKYはそれで得た敵陣28ヤードからの攻撃でRB杉原、杉澤のランプレーで前進、最後はRB伊藤がQBのポジションでスナップを受け、中央を突破。さらに7点を加えた。

 全く流れをつかめなかった鹿島だったが、DB佐野のインターセプトで得た敵陣38ヤードからの攻撃でようやく実力を発揮。
  RB平手のオフタックルを走り抜けるランなどでゴール前2ヤードまで迫り、最後もRB平手がオフタックル付近を走り抜け、TD。17−7で前半を折り返した。

(C)Makoto SATO  後半に入るとリズムを取り戻した鹿島が反撃に出た。
  DB松本のインターセプトで得た敵陣41ヤードからの攻撃でRB平手のランとQB尾崎からTE藤本、WR椎野へのパスで着実に前進を重ねる。
またQB笹野を起用し決め打ちのQBキープ、そしてのRB池場のランでゴール前4ヤードとし、パスフェイクからQB尾崎のキーププレーでTDした。

 さらに波に乗った鹿島は次のシリーズで、自陣47ヤードからRB池場が、2プレー続けてオフタックル付近を走り抜け大きく前進。
  QB尾崎のスクランブルでゴール前1ヤードと迫り、最後はRB池場が中央を1ヤード走り、21−17。ついに逆転に成功した。

 何とか鹿島の流れを止めたいON−SKYは、自陣43ヤードからQB小島、冨澤のキーププレーで前進。RB杉澤もさらに前進を重ねるなど、徹底してショットガン体型からランを連発。
  しかし、エンドゾーンに届かず26ヤードのFGを選択したと思わせ、FG体型からスナップされたボールをホルダーの石川が受けると、そのまま中央を走り抜けるフェイクプレーでTD。24−21と再逆転に成功した。

(C)Makoto SATO 試合終了間際、鹿島は最後の粘りをみせたもののFGを失敗し、ON−SKYの3年ぶり2度目の優勝が決まった。

  市瀬ヘッドコーチは「2月からライスボウルを目指して戦ってきた。最後の最後まで息の抜けない試合でした」とホッとした表情。
  またフェイクプレーを見事に成功させた石川は、「相手のラッシュが外から来たのが見えたので、真ん中を走りました。大事な場面で成功させたいと思っていたので一花咲かすことができました」と、満足げ。

 一方敗れた鹿島の森ヘッドコーチは 「最初が悪すぎました。フェイクプレーも注意しようと言っていたのですが・・・」と、悔いの残る一戦を振り返っていた。


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