最新情報 試合日程と記事 個人記録ランキング リーグ戦星取表 リーグ記録集 サイトマップ 関連リンク TOPページ
第60回ライスボウル

解説記事

オンワードスカイラークス  VS 法政大学トマホークス
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
オンワードスカイラークス 13 7 3 7 30
法政大学トマホークス 13 7 3 6 29

試合結果を見る

個人記録を見る

1点の重み。オンワードスカイラークス歓喜の日本一

  2006年シーズンの日本一を決定する日本選手権・第60回ライスボウルは、Xリーグチャンピオンのオンワードスカイラークス(以下、ON−SKY)と学生チャンピオンの法政大学トマホークスが対戦した。
  試合はチャンピオンマッチに相応しい接戦となったが、最終QでのTFPキックの成否が明暗を分け、30−29でON−SKYが初の日本一を獲得した。

 先制はON−SKY。試合開始のキックオフをエンドゾーン内でキャッチしたKR杉原が100ヤードリターンTD。法政大が今季繰り広げてきた戦いのお株を奪う速攻がON−SKYから飛び出した。


1Q開始早々、ONSKY#20杉原が先制TD

  しかし「オフェンス力で勝負、最初からトバしていく」(法政大・青木監督)と、法政大もすかさず反撃。ミルズ杯QB菅原からWR戸倉、本間へのパスに、QB菅原自らのランなども交えながら連続ダウン更新を重ねる。
  ゴール前1ヤードからQB菅原が自ら駆け込んでTD。ON−SKYに食らいつく。


1Q、相手陣内に攻め込む法政大#4菅原
 攻撃姿勢を緩めない法政大は、続くキックオフでオンサイドキックを敢行。
  しかしこれを確保したON−SKYは続く最初のプレーで、QB小島からWR前田へ44ヤードのTDパスを一発で決め、突き放す。

  「法政オフェンスの完成度は想像以上」と試合後の市瀬ヘッドコーチ。自陣4ヤードから法政大が鮮やかなオフェンスで進撃する。
  RB丸田、WR戸倉らの活躍でダウンを連続更新したところで、QB菅原からボールを受け取ったWR本間がパスを投じるスペシャルプレーが決まって、一気にゴール前6ヤードへ。ここからRB丸田が左オープンを走り込んでTD、13−13と全くの互角の展開が続く。

 1Q終了間際、キックオフのボールを浅い位置で確保したON−SKY。Qタイムを挟んで、QB小島からWR山本へのパスで敵陣に侵入すると、RB杉澤が31ヤードを走りきってのTDラン。20−13とリードを奪う。


  「(点を)取られることは覚悟していたが、ウチのディフェンスが本当によく研究されていた」と、ON−SKY主将のLB城ヶ滝。
  追いすがる法政大は、QB菅原が自らのキープを軸に多彩なプレーを披露。自陣35ヤードからのオフェンスを、QB菅原からWR戸倉へのTDパスで締めくくり、20−20。両者一歩も譲らないまま、前半を折り返す。

 後半開始早々は互いのオフェンスがこう着状態となるものの、ON−SKYがQB小島からWR福田(奨)への26ヤードパスをきっかけにFGで追加点を奪う。
  粘る法政大も、続くオフェンスをじっくりと進め、FGを成功させて、23−23。どこまでも追いすがる。

  3Q終了間際。法政大が勝負に出る。
  QB菅原からWR戸倉へのパス、受けた戸倉がさらにRB渓本へラトラルパスで繋いでダウンを更新。
  4thダウンに追い込まれた場面では、パンターに入った菅原が、パントフェイクからのパスを成功させて、ファーストダウン。
(C)Xリーグ広報委員会
相手ディフェンスを振り切り 攻め込む
ON−SKY#88福田(奨)

  Qタイムを挟んで、RB渓本へのダイレクトスナップ、QB菅原から1年生WR栗原へのロングパス成功などで、ゴール前8ヤードへと迫ると、RB渓本がエンドゾーンに走り込んでTD。
  TFPのキックは失敗するものの、29−23とこの試合で法政大が初めて主導権を握る。

  Xリーグ覇者の意地を見せたいON−SKYは、自陣21ヤードからQB小島がRB杉澤のランを中心に、WR福田(奨)、山本らへのパスを交え、力強くオフェンスをドライブ。
  最後は、ゴール前20ヤードからWR山本へ、際どいパスが決まってTD。TFPのキックをきっちりと決めて、30−29。勝ち越しに成功する。 


ポールラッシュ杯を受賞し笑顔で喜ぶ
ON−SKY#10小島
 双方、1度ずつのオフェンスを経て、ON−SKYのラストオフェンス開始は、残り時間5分37秒。

  QB小島が「勝負をかけた3rdダウン7」(QB小島)を走って、ダウン更新。
  RB杉澤が4thダウン1のギャンブルから「今季の目標だった最後の1ヤード」(RB杉澤)を走って、さらにダウン更新。
  残り時間をじっくりと消費し、日本一へのカウントダウンとなった。

  「ここから2連覇が目標となります」と、主将LB城ヶ滝。
  ON−SKYの初優勝、社会人ライスボウル3連勝の結果とともに、ワールドカップイヤー2007年のフットボールシーンが幕を開けた。
 

【写真撮影:エムアイプランニング